フレイルの進行を予防するために
回覧板でこのようなチラシが回ってきました。
下の方に、ハンコを捺すための枠が印刷されています。
これ、回覧板専用のチラシですね。
字が読みにくいです。
見出しはこうあります。←これは読めますね。(^_^)
「新型コロナウイルス感染症」
高齢者として気をつけたいポイント
中段左側にはこうあります。
生活不活発に気をつけて!
「動かないこと(生活不活発)」により、身体
や頭の動きが低下してしまいます。歩くことや
身の回りのことなど生活動作が行いにくくなっ
たり、疲れやすくなったりし、フレイル(虚
弱)が進んでいきます。2週間の寝たきりに
より失う筋肉量は7年間に失われる量に匹敵す
るとも言われています!
下にはこうあります。
フレイルが進むと、体の回復力や抵抗力が低下し、疲れやすさが改善しにくくなります。
またインフルエンザなどの感染症も重症化しやすい傾向にあります。フレイルを予防し、
抵抗力を下げないように注意が必要です。
なるほどです。もうじき高齢者になる私も気を付けねば。
裏です。
裏は丸ごと、フレイルの進行を予防するための具体策です。
こちらも、項目だけ文字にしてみます。
先の見えない自粛生活
フレイルの進行を予防するために
動かない時間を減らしましょう
自宅でも出来るちょっとした運動で体を守ろう!
●座っている時間を減らしましょう!
●筋肉を維持しましょう! 関節も固くならないように気を付けて
●日の当たるところで散歩くらいの運動を心掛けましょう!
しっかり食べて栄養をつけ、バランスの良い食事を!
●こんな時こそ、しっかりバランス良く食べましょう!
お口を清潔に保ちましょう
しっかり噛んで、できれば毎日おしゃべりを
●毎食後、寝る前に歯を磨きましょう!
●お口周りの筋肉を保ちましょう。一日三食、しっかり噛んで食べましょう。
家族や友人との支え合いが大切です!
●孤独を防ぐ! 近くにいる者同士や電話などを利用した交流を
●買い物や生活の支援、困ったときの支え合いを
これまたもっともです。びっくりマークが多すぎる気はします。(^_^;
さて、高齢者対象ならば、なにも「フレイル」などという聞き慣れない英語を使わずに、日本語を使えば良いのに、という気がしました。
現にこのチラシにも、「フレイル(虚弱)」という箇所もあります。「フレイル」は「老衰」と訳されることもあるようです。
ところが、「健康長寿ネット」によれば、「フレイル」とは、
>厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、
>複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、
>一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、
>健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
だそうです。
なるほど。そういうことであれば、「虚弱」や「老衰」では「フレイル」のもつ意味内容をカバーできませんね。
フレイルというのは、健康な状態と要介護の状態との中間にあって、健康な状態に戻ることも十分に可能な状態なのでしょう。
幕末維新の頃の学者たちは、漢字を組み合わせた翻訳語を夥しく作っていったわけですけど、今はあまりそういうことはせずに、外来語のまま使うことが多いように思います。
短い語ならば、それでも良いのかなと思います。
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