« 初めての Google meet | トップページ | 大正16年のチリ硝石のポスター »

2020年5月13日 (水)

明治35年の『大和土産 奈良名所』

 このようなものを入手しました。題簽に『大和土産 奈良名所 全』とあります。
M35yamatomeisho01
 表紙は厚紙で、大きさは、12.8cm×18.2cm程です。
 折り本仕立で、全部で見開き8面の絵が描かれています。木版画のようです。
 奥付はありませんが、各面の左欄外に「明治三十五年九月一日印刷 同年九月五日発行  著作兼印刷発行人 大阪市東区北久宝寺町(以下、念のため省略)田井久之助」とあります。

 第1面は、北円堂、南円堂、手向山八幡宮。
M35yamatomeisho02

 第2面は、博物館、興福寺、若草山、神鹿飼養場。若草山には月が描かれています。
M35yamatomeisho03
 神鹿飼養場は画面右下です。アップにします。

 鹿なので特別扱い。(^_^)
M35yamatomeisho04
 「第一」とあるところをみると、他にもまだあるのでしょうね。今の鹿苑に当たりましょうか。

 第3面は、二月堂、三月堂、四月堂。全部東大寺ですね。
M35yamatomeisho05

 第4面は、春日神社、春日若宮、円窓亭。
M35yamatomeisho06
 恥ずかしながら、円窓亭というのは知りませんでしたので、ググってみました。
 鎌倉時代に春日大社の経蔵を改造したものということです。
 神社の経蔵ということは、神仏習合ということなのでしょうね。

 第5面は、大仏殿、般若寺。
M35yamatomeisho07

 第6面は、法隆寺、西大寺、猿沢池。
M35yamatomeisho08

 第7面は、長谷寺、多武峰、そして天理教会本部。
M35yamatomeisho09
 天理教本部が名所になっているのですね。

 第8面は、神武天皇陵、開化天皇陵、正倉院。
M35yamatomeisho10

 第1、2、3、4、6面のそれぞれ左下に見返り美人ポーズのおねえさんが描かれています。
 わざわざ同じ構図にしたのでしょうかね。

 あらかた奈良市内ですが、長谷寺、多武峰、天理教会本部、法隆寺、神武天皇陵など、他地域のものもあります。
 大和三山や飛鳥寺、岡寺、石舞台古墳などは対象になっていません。明治35年にどういう場所が名所として選ばれているのか、なかなか興味深いです。

« 初めての Google meet | トップページ | 大正16年のチリ硝石のポスター »

飛鳥・奈良」カテゴリの記事

史料・資料」カテゴリの記事

コメント

「明治三十五年九月一日」というのが興味深いですね。
この時期に我が母校の母体本部がこれだけの施設を持っていたとは意外でした。
前身の外国語学校が大正末期・・・その20年ほど前ですから、そんなもんですかねえ・・・

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 天理教会本部、絵を見ると規模もずいぶん大きいですね。
 この名所絵図、全部で8面24景が収められているわけですけど、その24景の中に取り上げられているのですから、すごいですよね。名所になってしまっています。

 興味深い資料ですよね。やはり同時代資料は貴重。←いつもそこにゆく。(^_^)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 初めての Google meet | トップページ | 大正16年のチリ硝石のポスター »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

ウェブページ