『ならら』6月号は「龍田」の地名特集
『ならら』最新号の特集は「「龍田」の地名を考える」です。
ただ、特集とはいっても、龍田の地名を考察した論考が複数載っているわけではなく、同タイトルの論考が1本あるのみです。
分量は全60ページのうち7ページです。ま、1割は超えています。
龍田というと奈良県北西部の地名ですね。龍田山や龍田川が古典文学作品に登場します。
現在の行政地名では、斑鳩町・三郷町のあたりです。
ところが、現在の斑鳩町には龍田という地名が存在するのに、三郷町には龍田大社はあるものの龍田という地名は存在しない、それはなぜかという論考でした。
有精堂の『萬葉集事典』の「地名索引」内の「たつた」の項には、「奈良県生駒郡三郷町立野の地」とあり、中西進氏の『万葉集事典』(講談社文庫)の「地名解説」内の「龍田」の項には「奈良県生駒郡三郷町立野の龍田本宮周辺から斑鳩町の西南部(もと龍田町)あたり一帯。」とあります。これらの内容が修正を余儀なくされるようなことはありません。
「龍田」の地名が後の世に、現在の三郷町から現在の斑鳩町に移動した、といった趣旨でした。あとは、龍田川の流路について。
三郷町といえば、秋の萬葉学会の会場ですね。5月~7月の学会が軒並み延期や中止になっていますが、三郷町の萬葉学会、無事に開催されると良いです。
『ならら』次号の特集は、「纏向」「三輪山」だそうで、楽しみです。
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> 『ならら』次号の特集は、「纏向」「三輪山」だそうで
いやあ、楽しみですねえ、地元ですから・・・
県外に住んでいらっしゃる方に教えていただくような内容ではないのですが(笑)
投稿: 三友亭主人 | 2020年5月31日 (日) 21時52分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
地元の方に満足して頂けるような内容になっていると良いのですけど。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2020年5月31日 (日) 21時58分