若木タワーって、これか!
國學院大学には学会関係の会議などで、年に何度かお世話になっています。
正門前の道を挟んだ向かい側にも國學院大学の敷地があり、以前は常磐松校舎と呼ばれていたように思います。今も常磐松ホールがあります。
正門の内側には、近年、若木タワーという立派な高いビルが建ちました。
常磐松については、近所に常磐松小学校がありますので、地名と思っていました。
一方、若木タワーは不明でしたが、学生・院生のような若人が、若木のようにすくすくと育つように、という願いを込めた名称かと思いました。
一昨日の昭和2年の渋谷の地図で、國學院大学のあたりを見て、「あっ!」と思いました。
北に「常磐松」とあります。南西には氷川神社を含めて「氷川」、そして國學院大学のあたりは「若木」とあります。
「若木」は地名なのでした。すっきりしました。(^_^)
渋谷区立図書館のHP「渋谷区の町名・地番変遷」を見ると、渋谷区の地名は、段階的に変更されていったことが分かります。
https://www.lib.city.shibuya.tokyo.jp/?page_id=241
これは、昭和37年5月10日に施行された「住居表示に関する法律」に対応するものと思います。
常磐松、氷川、若木あたりは昭和41年4月1日に変更されています。
ググってみたところ、常磐松、氷川はいずれも由緒ある地名だったので、それぞれの住民が譲らず、結局「恵比寿東」の「東」が採用されたとのことです。
ということで、今このあたりの地名は、一帯「東」になっています。
昭和41年というと今から54年前ですね。そう大昔ではありません。
60代以上の方で、このあたりにお住まいだったり、お勤めだったりした方ならば、常磐松、氷川、若木はよくご存知の懐かしい地名でしょう。若木タワーの謎が解けて喜んでいては笑われそうです。(^_^;
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地名の記憶、行政上の都合でどんどん薄れてしまいますね。
私の実家の市では、私の物心つく前から住所表示はカタカナのイ、ロ、ハ、ニ、ホとなっている地区があります。
もちろん、会話の中では集落の名を地元の人たちは使いますが、外の人が住所表記を見るとかなりの確率で驚かれます。
投稿: やまゆり | 2020年4月24日 (金) 06時15分
やまゆりさん
行政の効率化と歴史・文化・伝統などの重視とは共存しにくい面もありますね。
可能な限り共存を図りたいものと思います。
イ、ロ、ハ、ニ、ホは珍しいかもしれませんね。高知市に甲、乙、丙があるようですけれども。
投稿: 玉村の源さん | 2020年4月24日 (金) 14時22分