塩盈珠・塩乾珠は緑と赤?
このようなものを入手しました。
大正11年に創刊された『少年少女美談』という雑誌(これは全く知りませんでした)の大正15年新年号の付録です。
「大傑作双六」という、意味不明な名前が付いています。
この双六についてはまた改めて扱うかもしれません。
右上隅にこのような絵があります。
海神の宮から葦原中国に帰って行く山幸ですね。
鰐の背中にまたがって、手に2つの玉を持っています。緑の玉と赤い玉。
私、塩盈珠・塩乾珠は、2つとも無色透明な球体をイメージしていました。水晶玉のような感じです。
この絵では色が付いていますね。新鮮な気がしました。
確かに、同じ玉だとどちらがどちらだか区別がつきません。(^_^)
稲羽の素兎は、絵本があったり、教科書に取り上げられていたりするそうですけど、海幸山幸はどうなのでしょう。
もしもそういうものがあるとすると、そこでは2つの玉はどう描かれているのでしょうね。
また、山幸がまたがっているのは鰐ですけれども、これはどう描かれていましょうかね。
稲羽の素兎の場合は、近年は鮫の姿で描かれることが多いようですけど。
あれこれ興味深いです。
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> 私、塩盈珠・塩乾珠は、2つとも無色透明な球体をイメージしていました
私は乳白色ですかね。真珠のつや無しって感じですね。それにしても、なんでまたがっているのが鰐なんでしょうかね?
ただ単に鰐という語を誤解しただけなんでしょうかね?
投稿: 三友亭主人 | 2020年3月18日 (水) 22時02分
三友亭主人さん
あ、なるほど。海神の玉ならば真珠のつや無しというのは分かる気がします。
古事記では山幸が乗ったのは「一尋和迩」、日本書紀では「大鰐」「一尋鰐魚」なので、そうなってしまうと思います。大正15年ですので。
このあたり、稲羽の素兎の場合と、海幸山幸の場合と、ワニの正体が連動するやらしないやら気になります。研究史に疎くていけません。(^_^;
投稿: 玉村の源さん | 2020年3月18日 (水) 22時17分