「日本昔絵すごろく」
こういうものを入手しました。
「日本昔絵すごろく」。いつのものか分かりません。
文字が左横書きですし、絵柄から見ても、間違いなく戦後のものでしょう。いつごろのものでしょうね。
編集は神社本庁、絵はひらさわていじん氏です。
項目(というのか?)は次の通りです。
1.天のうきはし
2.いなばのしろうさぎ
3.やまたのおろち
4.くにびき
5.すくなひこなのみこと
6.くさなぎのつるぎ
7.ちいさこべのすがる
8.きんのとび
上り.あめのいわと
記紀神代巻の神話が多いですけど、神武紀の「きんのとび」や、雄略紀の「ちいさこべのすがる」、出雲国風土記の「くにびき」もあります。「くにびき」のみならず「すくなひこなのみこと」も採られているあたり、出雲への配慮が見られましょうか。
天孫降臨がないのは、戦後の時代背景を意識して、あえて外したのでしょうかね。
1.天のうきはし。
天浮橋は虹とみているのですね。
2.いなばのしろうさぎ
うさぎは白兎として描かれています。また蒲は花粉ではなくて穂綿を念頭に置いてのものでしょう。
3.やまたのおろち
頭も尾も1つのように見えますけど、場所が狭いので省略したのでしょうか。姿は蛇というより龍ですね。
7.ちいさこべのすがる
右下にねこがいますね。かわいいです。絵師はねこ好きなのでしょうかね。(^_^)
……と考えましたが、ひょっとすると、このねこは、蚕を食べるねずみ除けなのかもしれません。←深読みが過ぎるかも。(^_^;
ほのぼのとしたすごろくと思います。
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最後が「天の岩戸」とはねえ・・・
なんか、順番が変ですねえ。
投稿: 三友亭主人 | 2020年1月30日 (木) 22時14分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
そうですね。不思議な順序ですよね。
ふりだしの天浮橋だけはOKですね。
その後の2345は出雲系で固まっていますけど、稲羽素兎がトップで、次に八俣大蛇というのはヘンですね。45も。
その後の678は人代で固まってはいるものの、神武が最後というのもミョーです。
上りの天石屋戸は1つのクライマックスではあっても、全体の最後に置かれるのも。
ということで、順序の理由を知りたいです。神社本庁の編纂なのですから。(^_^;
投稿: 玉村の源さん | 2020年1月30日 (木) 22時28分