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2020年1月30日 (木)

「日本昔絵すごろく」

 こういうものを入手しました。
Mukashie01
 「日本昔絵すごろく」。いつのものか分かりません。
 文字が左横書きですし、絵柄から見ても、間違いなく戦後のものでしょう。いつごろのものでしょうね。
 編集は神社本庁、絵はひらさわていじん氏です。

 項目(というのか?)は次の通りです。

  1.天のうきはし
  2.いなばのしろうさぎ
  3.やまたのおろち
  4.くにびき
  5.すくなひこなのみこと
  6.くさなぎのつるぎ
  7.ちいさこべのすがる
  8.きんのとび
  上り.あめのいわと

 記紀神代巻の神話が多いですけど、神武紀の「きんのとび」や、雄略紀の「ちいさこべのすがる」、出雲国風土記の「くにびき」もあります。「くにびき」のみならず「すくなひこなのみこと」も採られているあたり、出雲への配慮が見られましょうか。

 天孫降臨がないのは、戦後の時代背景を意識して、あえて外したのでしょうかね。

 1.天のうきはし。
Mukashie02
 天浮橋は虹とみているのですね。

 2.いなばのしろうさぎ
Mukashie03
 うさぎは白兎として描かれています。また蒲は花粉ではなくて穂綿を念頭に置いてのものでしょう。

 3.やまたのおろち
Mukashie04
 頭も尾も1つのように見えますけど、場所が狭いので省略したのでしょうか。姿は蛇というより龍ですね。

 7.ちいさこべのすがる
Mukashie05
 右下にねこがいますね。かわいいです。絵師はねこ好きなのでしょうかね。(^_^)
 ……と考えましたが、ひょっとすると、このねこは、蚕を食べるねずみ除けなのかもしれません。←深読みが過ぎるかも。(^_^;

 ほのぼのとしたすごろくと思います。

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コメント

最後が「天の岩戸」とはねえ・・・

なんか、順番が変ですねえ。

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 そうですね。不思議な順序ですよね。
 ふりだしの天浮橋だけはOKですね。
 その後の2345は出雲系で固まっていますけど、稲羽素兎がトップで、次に八俣大蛇というのはヘンですね。45も。
 その後の678は人代で固まってはいるものの、神武が最後というのもミョーです。
 上りの天石屋戸は1つのクライマックスではあっても、全体の最後に置かれるのも。

 ということで、順序の理由を知りたいです。神社本庁の編纂なのですから。(^_^;

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