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2019年12月 6日 (金)

昭和5年の「東西英雄絵巻双六」

 このようなものを入手しました。
S05touzaieiyu01
 『せうがく三年生』の昭和5年新年号の付録です。
 小学館の学年別の月刊誌、この頃からもうあったのですね。

 「フリダシ」から「上リ」までは以下の通りです。

 1.やはぎの橋
 2.日本武尊
 3.桶狭間の夜襲
 4.関羽
 5.リンコルン
 6.楠正成
 7.巴御前
 8.上杉謙信
 9.勝 西郷の会見
 10.アルプス越え
 11.加藤清正
 12.元寇の役
 上リ.神功皇后

 このなかで「リンコルン」というのが「はて?」でした。
S05touzaieiyu02
 しばし考えて、「リンカーン」に思い至りました。(^_^)

 明治時代のものならば、西洋の人名・地名には現代と読みの違うものが多数あるでしょうが、昭和初年もまだそうなのですね。
 リンカーンの綴りを見てみたら、Lincolnなのですね。綴りからはリンコルンと読まれても不思議はありません。
 大変安易にウィキペディアを見たら、次のようにありました。

>明治末から昭和45年までの新聞切抜資料集である神戸大学の新聞記事文庫にも複数の訳があり、それぞれの初出は「リンコルン」が1912年、「リンカーン」が1913年、「リンカン」が1917年、「リンコン」が1927年(ただしリンコンは自動車の記事のみで人名には用いられていない)。件数も「リンカーン」126件、「リンコルン」89件、「リンカン」20件と、長音で「リンカーン」とする表記とローマ字読みの「リンコルン」が多数を占めている。

>このように、明治から戦後にかけて日本語でのカナ表記はまったく統一されておらず、のちに「リンカーン」でほぼ統一された経緯も不明である。

>1991年に国語審議会が発表した「外来語の表記」において、「Lincoln」を「リンカーン」と表記することが定められた。※ただし、「語例は、それぞれの仮名の用法の一例として示すものであって、その語をいつもそう書かなければならないことを意味するものではない」と留意事項が記されている。

>2018年現在、グローバル化が急速に進展している現状を踏まえ、高等学校の世界史教科書では現地読みに近い「リンカン」で統一され、中学校の歴史教科書でも「リンカン」を採用する出版社が増えている。

とのことです。

 「リンカーン」の表記も、初出は「リンコルン」の翌年の1913年なのですね。

 8は「上杉謙信」となっています。川中島における武田信玄との一騎打ちのはずなのですが、なぜか信玄の名は無視されています。なぜでしょうかね。

 「11.(朝鮮の役における)加藤清正」、「12.元寇の役」、「上リ.神功皇后」と、最後に対外関係のものが集まっていますが、全体としてはそういう傾向はありません。

 神功皇后の傍らにいる建内宿祢が抱いているのは応神天皇ですね。(^_^)
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 神功皇后の表記が「神宮皇后」となっています。これ、当時としてはとてもまずいことだったのではと思います。担当者、始末書くらいで済んでいると良いのですが。

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コメント

>神功皇后の表記が「神宮皇后」となっています

確かにそうですね。
でもそれ以上に・・・この絵、どうみたってお爺さんじゃないでしょうか。

三友亭主人さん
 コメントをありがとうございます。
 文字の部分を大きく出そうと思って、こういう切り取り方をしてしまいましたが、このおじいさんは、傍らに控える建内宿祢です。
 神功皇后は、1番上の画像の中央で小手をかざしている女性です。

ありゃまあ、これはとんでもない勘違いをしてしまいました。
上の写真の方をよく見ていなかったから・・・(^^;)
もう少し慎重に、慎重に・・・肝に銘じます

三友亭主人さん

 恐れ入ります。

 神功皇后の絵が大きすぎて、神功皇后がちゃんと収まるように切り取ると字が小さくなってしまうもので……。(^_^;

 いや、しかし、画面の中央を占めていて、群を抜いて大きいです。(^_^)

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