明治42年の「名所かるた」(1)
このようなものを入手しました。
雑誌『少女の友』の新年号の付録です。
この雑誌は前年の明治41年創刊ですので、2年目の新年号ということで、力が入っていたのかもしれません。
読み札と取り札、全部で50組が印刷されています。
紙はあまり厚くないので、実際にかるたとして遊ぶには、厚紙で裏打ちする必要があります。
絵は川端龍子です。
右上隅の部分。
取り札は同じデザインで、上部に紅葉、下部に桜が描かれています。
順にず~っと見ていったのですが、どうも知った歌がありません。
このかるたを作るに当たって新たに作成した歌かと思いましたが、2段目の途中に、
箱根路を我が越えくれば伊豆の海や沖の小島に波のよる見ゆ
が出てきました。実朝ですね。
さらに見て行くと、3段目には万葉歌が2首。
ということで、「新作ではないか疑惑」は氷解しました。不勉強を恥じます。(^_^;
ただ、やはり、著名な歌ばかり集めたかるたでないことは確かと思います。
50首の歌の出典を知りたくなりましたので、調べてみることにしました。
それで、今日の標題には(1)をつけました。
調べが済んだら、後日、(2)を載せることにします。
『少女の友』って、今の中高生あたりを読者対象にしているのでしょうね。
風雅です。
詳細は、「明治42年の名所かるた」(2)(3)をご参照ください。
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