『短歌研究』に品田氏の講演
一昨日、当ブログに「『短歌研究』に中西先生の講演」という記事を載せました。
この雑誌の中西氏の文章を読み終わって、ページを繰っていたら、「令和」や「帰田賦」という語が目に飛びこんできました。
「はて? どなたが?」と思って、ページを戻すと品田悦一氏の文章でした。
「よくわかる「特別講座」! 「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ(解説篇)」というタイトルです。
令和元年5月2日に朝日カルチャーセンター新宿で開かれた特別講座に加筆・訂正したものとのことです。
同じ雑誌に中西氏と品田氏の文章が載っているとは、『短歌研究』はなかなか公平です。(^_^)
品田氏の文章の趣旨は、神亀から天平にかけての政治情勢(藤原氏、長屋王、光明子をめぐる)の詳細な解説です。
そして、梅花の歌の序には、「権力を笠に着た者どもの横車ばかりが都大路を我が物顔に押し通るとは、ほんに世の堕落も極まった。されどわれらは、互いに君子として心を通わせていたいもの。そうは思わぬか、おのおのがた」という大伴旅人のメッセージが込められている、とされます。
だから「令和」という年号は……とか、「令和」という年号には……という発言はありません。その点で無理のない論述になっていると思います。
梅花宴序に品田氏の言われるようなメッセージが込められているのかどうか、賛否はにわかには判断しかねますが、政治的背景はよく理解できました。
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