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2019年7月13日 (土)

ぐんま男女共同参画センターで講演

 今日は、ぐんま男女共同参画センターで講演をしてきました。
 新元号「令和」記念セミナー「『万葉集』をよむ~「令和」を入口に~」です。
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 ぐんま男女共同参画センターは群馬県庁の部局です。
 群馬県のHPにもこの募集が載っていて、そこには、「性別や身分にかかわらず収められた『万葉集』は、男女共同参画の先駆けとも言えます。」とありました。
 なるほどです。(^_^)

 私の話の内容は、令和について半分、残りの時間では、男女共同参画に関わる事柄として、万葉集に見る女性の役割といった話をしました。
 具体的には、大伴旅人の妹である坂上郎女の家刀自としての働き、それから、万葉集における「母」について述べました。レジュメはこちら

 50名の募集でしたが、令和絡みの万葉集人気で100人まで受け入れたものの、まだたくさんの申込を断ったそうです。会場の広さの関係でやむを得ないことと思います。

 申込者が多いということは聞いていましたので、私の体調不良や鉄道のトラブルなどで行けないことを怖れましたが、幸いにして無事に終えることができました。ほっとしています。

 話を5分ほど残して終わり、質問を受けました。熱心な方がいて、同じ人から4つくらい質問を受けました。
 その1つに、前橋市の紅雲町に人麻呂神社があり、その境内に万葉歌碑があるが、その歌が万葉集に見あたらない。これはどういうことか、というのがありました。
 こういう講演では、その日の講演内容と全く関係ない質問を受けることがあります。(^_^;
 これもそうですし、いきなりこんな質問をされても答えられないのが普通です。

 でも、答えてしまいました。
 その歌碑は、神社の解説板によれば万葉歌碑とありますが、刻まれている歌は万葉歌ではなく、拾遺集に載っている歌です。神社の解説板は間違っています、と。
 この神社には3年前に行ったことがあり、その時にあれこれ調べてそのことが分かりました。ブログにも載せました。

 今日の講演が3年以上前ならば、私はその神社のことも歌碑のことも知らず、何も答えられなかったところでした。
 年の功ってありますね。(^_^)

 みなさん、とても熱心に聴いてくださって、やりやすかったです。

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コメント

この講座、新聞沙汰になっていましたねえ・・・いや、新聞にも取り上げられていましたねえ(笑)。上毛新聞でしたか・・・

>大伴旅人の妹である坂上郎女の家刀自として・・・

彼女がいなければ、家持があれだけ歌に執心したか・・・と考えると、その存在意義は大きいですよねえ。

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 はい。またまた新聞沙汰になってしまいました。(^_^;
 先日の朝日ぐんまといい、今回の上毛新聞といい、群馬ローカルばかりで。(^_^)
 それでも過分なことです。新元号の典拠が万葉集でなければ、こういうことにはなりませんでした。

 坂上郎女の影響は多大なものがあったでしょうね。あとは山上憶良。
 家持は何とも恵まれた少年時代を過ごしたものと思います。

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