寛政11年の『増補 大和詞』
このようなものを入手しました。
サイズはほぼ文庫本大です。
奥付には寛政11年5月の年月が記載されています。
中身はこのような感じです。
語頭のいろは順になっていて、「一いもせ とは ふうふをいふ」などという形で記述されています。
現在、「やまとことば」というと、漢語や外来語に対する和語という意味で用いられますが、この本の場合は、「雅な古語」といった感じでしょうか。江戸時代の人が古典を読むための古語辞典といった用途で作られたのかと思います。
上のページの2項目目に「一いね とは あねをいふ」とあります。日国を見ると「いね【姉】」という項目は立っていて、「(1)「姉」の女房詞 (2)下女。女中。」という解説文はあるものの、用例は挙がっていません。
この本に収録されている語はどのようなものなのか興味があります。源氏や伊勢に載っている語、古今集に載っている語、徒然草に載っている語、など。全部翻字して調べてみたい気がします。
恥ずかしながら、変体仮名が苦手なので、丸ごと翻字すれば、変体仮名の勉強にもなりそうな気がします。
大学で古典文学を担当しながら、変体仮名が苦手などと言っていてはいけませんが。(^_^;
この本に収録されている語はどのようなものなのか興味があります。源氏や伊勢に載っている語、古今集に載っている語、徒然草に載っている語、など。全部翻字して調べてみたい気がします。
恥ずかしながら、変体仮名が苦手なので、丸ごと翻字すれば、変体仮名の勉強にもなりそうな気がします。
大学で古典文学を担当しながら、変体仮名が苦手などと言っていてはいけませんが。(^_^;
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これはまた面白いものを手に入れましたなあ。「丸ごと翻字」にご期待申し上げますo(*^▽^*)o
>大学で古典文学を担当しながら、変体仮名が~
私なんてからっきしで・・・大学時代も校本のおかげであんまり変体仮名を読む機会がなかったものですから・・・
拾穂抄ぐらいでしょうか、どうしても読まなければならなかったものは。
投稿: 三友亭主人 | 2019年3月12日 (火) 22時41分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
結構分量があるのですが、どんな語を扱っているのか、興味が湧きました。いつ終わるか分かりませんが、ゆるゆると翻字します。
上代って、変体仮名が読めなくても、結構済んでしまいますよね。←と、言い訳。(^_^;
でも、遅ればせながら、この本の翻字を通して勉強します。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2019年3月12日 (火) 23時09分
> 全部翻字して調べてみたい気がします。
面白さうです。必要なものには注を附け、場合によつては用例を擧げることができれば役に立つ仕事になると思はれます。變體假名を讀むことについては喜んで協力します。
投稿: 筒井茂徳 | 2019年3月12日 (火) 23時57分
筒井先生
力強いお言葉をありがとうございます。
頑張ってみますが、多分読めない字が出てくると思いますので、その節はご教示賜りたく存じます。
投稿: 玉村の源さん | 2019年3月13日 (水) 00時51分