明治7年の新暦解説書
このようなものを入手しました。明治5年(というか6年というか)に太陽暦が採用されたことに伴う解説書です。
題簽には「太陽暦和解」とありますが、内題は「改正暦和解」となっています。
明治7年1月刊行ということで、改暦からは1年経っています。
冒頭には、明治5年11月に出された「改暦御布達」とその「別紙」とが掲載されていますので、改暦の具体的な経緯や内容がよく分かります。
「別紙」には時刻法に関する記述もあります。
それまでの不定時法が定時法に変わって、人々はさぞ戸惑ったことでしょう。月の大小も、それ以前とは異なり、固定することになります。そして4年に1度の閏年。
旧暦の仕組みは結構ややこしいですが、それに比べれば太陽暦は簡単ですので、太陽暦そのものに関する解説は多くありません。
終わりの方に「西洋暦法沿革之説」という項があり、そこでユリウス暦とグレゴリオ暦の解説が載っています。
ユリウスカエサル(ジュリアスシーザー)を「由利安設沙爾(ゆりあんせーさる)」と書いていて、興味深かったです。
グレゴリウス13世は、なぜか「学士」として「業列互利(げりごり)」と書いています。
ただ、あとの方では、「業列互利」のふりがなが、「げりごり」ではなく、「げれごり」になっていました。
同時代資料は面白いです。(^_^)
ユリウスカエサル(ジュリアスシーザー)を「由利安設沙爾(ゆりあんせーさる)」と書いていて、興味深かったです。
グレゴリウス13世は、なぜか「学士」として「業列互利(げりごり)」と書いています。
ただ、あとの方では、「業列互利」のふりがなが、「げりごり」ではなく、「げれごり」になっていました。
同時代資料は面白いです。(^_^)
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