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2018年9月11日 (火)

昭和26年の「いなばの白うさぎ」

 ネットオークションで手に入れました。
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 なんか、私っぽくない品物と思われそう。(^_^)

 奥付はこうなっています。
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 私と同い年の本です。本の表紙には「総合学校劇全集」とありますが、奥付には、その前に「教科連関・演出指導」という角書きがあります(本の扉にも)。

 どの辺が「教科連関」かというと、例えば、一番最初に載っている「二十のとびら」という作品には次のようにあります。
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 社会科と理科とに連関しています。演劇を核とした総合学習のような位置づけになりましょうか。

 何故この本を買ったかというと、この本には「いなばの白うさぎ」(横山健氏)という作品が載っているからでした。全部で18作載っているうちのトリをとっています。

 「いなばの白うさぎ」における「教科連関」は以下の通りです。
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 古事記の「和邇」については諸説ありますが、この台本では「わにざめ」でした。不勉強ながら、この時代に「わにざめ」というのは新しいのではないでしょうか。
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 着ぐるみではなくてかぶり物ですが、それにしてもこれを作るのはかなりハードルが高いように思います。

 冒頭にうさぎが2羽登場します。
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 うさぎAが主人公、うさぎBはその妹です。みんなで船に乗っていなばの国に移住することになっています。でも、うさぎAは待ちきれません。

 うさぎとわに(ざめ)との問答です。
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 小学生レベルの言い合いですね。(^_^) 台本の対象年齢に合わせているのでしょうか。

 大国主がうさぎに治療法を教える場面。
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 中頃の大国主のセリフが心に響きます。教育的ですね。ふと加藤剛扮する大岡越前が目に浮かびました。

 セリフの中にところどころ番号が付いています。これは演出上の注です。今の大国主のセリフにある(28)には、「じッと、うさぎの目をみつめる。それからこのせりふ。ゆっくりと、かんでふくめるように。」、(29)には、「熱心に力強く。」とあります。

 良いものを入手しました。

【追加】
 朝倉山のオニさんから頂いたコメントに関連して、画像を1枚追加します。
 大国主とうさぎの扮装です。
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 大国主の正式扮装はかなり大変そうです。といって、頭だけでは伝わりにくいような……。(^_^;

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コメント

  珍しいものを手に入れられましたね。

  「目標」がなぜ疑問文?とか、「昔話?」とか、「くすり?」とか、「がまのほ?」とか、突っ込みどころはいろいろありますが、それよりなにより、このサメのかぶり物、作るのが大変と言うよりは、これをかぶって出てきたらほとんどテレビのお笑い番組では。

  もっとも昭和二六年はテレビ放映がない時代ですが。

朝倉山のオニさん

 コメントをありがとうございます。

 ほんと、珍しいものが手に入りました。(^_^) 私と同い年というのも親近感が持てます。

 「昔話」は私もいかがかと思います。神話ですよね。

 どうなっているか気になったのは和邇と蒲でした。治療に蒲の穂綿を使うのか、それとも花粉を使うのかと思いましたが、どちらでもなく、蒲は単にベッドですね。そして、治療のためには大国主持参の薬。これはこれで面白いと思いました。

 わにざめのかぶり物。私は「作るの難しいだろうなぁ」としか考えませんでしたが、確かに実際にこれをかぶって出てきたら、おかしいですね。(^_^)

 参考までに、うさぎと大国主の扮装を追加しました。うさぎは実現性がありますけど、大国主はかなり難しそう。といって、頭だけでは伝わりにくそう。

 小学校の演劇では衣装や大道具が大変そうですね。

 補足も拝見しました。ありがとうございます。

 頭だけ古代で服装はシャツにズボン??

 そもそも、角髪は地毛では無理ですから、紙か何かでかつらをつくるのでしょうか。

 ……ますますお笑い番組では?

 まだまだ、モノの内時代ですよね。人形劇にするのなら、話はわかるのですが。

 「衣装まで手がのびない」という表現も目を引きます。今よく使われる用法とは微妙に違うような。

朝倉山のオニさん

 コメントをありがとうございます。

 演劇の衣装は、現代物ならば簡単でしょうが、時代物では大変でしょうね。動物も。

 狂言のように、シンプルな装束や小道具で表現できれば良いのでしょうが。

 大国主の髪は毛糸が良いでしょうかね。

 ご指摘の「衣装にまで手がのびない」という表現、確かに今は見ませんね。今だとどうなりましょうか。「衣装にまで手が回らない」あたりでしょうかね。

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