ゆききの岡(2)
昨日、「ゆききの岡」という記事をアップしました。
以前購入した古い絵はがきに「ゆきゝの岡」から撮した旨の記述がありましたので、その撮影場所を特定しようと、実地踏査をした結果をご披露したものです。
その記事に対して、源さんの後輩さんとKさんとから貴重なコメントを頂きました。源さんの後輩さんは岡寺方面ではないかとのご指摘で、Kさんは画面左側のお寺は飛鳥寺ではないかとのご指摘でした。
言われてみれば、どちらもごもっともと思われます。
ゆききの岡は、当初は雷丘か甘樫丘あたりと思っていましたが、それよりもかなり南になりそうです。
そこで、ふと思い立って私のHDDを探してみましたら、祝戸から撮した写真が見つかりました。
絵はがきと雰囲気がよく似ていると思います。上から見下ろす感じが通じます。ただ、この写真では、耳成山と香具山との位置関係が絵はがきとは異なります。甘樫丘からの撮影よりは接近していますけれども、絵はがきよりも離れていますね。絵はがきの写真はもう少し東からの撮影となりましょう。
絵はがきは橘寺からの撮影の可能性もあるかと思いましたが、橘寺は祝戸よりも西なので、この可能性は消えました。
絵はがきは岡寺からの撮影の可能性が高くなりました。そうならば絵はがきの左側のお寺も飛鳥寺で良さそうです。
やはり今度岡寺に行きます。
【写真追加】
ご参考までに、絵はがきの左端の部分の拡大画像を追加します。
【写真追加】
ご参考までに、絵はがきの左端の部分の拡大画像を追加します。

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一番最初にここについてのご照会があったときに、私もどこかなあと思ってあれこれ地図を見ました。
源さんの推定と同じように岡寺のあたりかなとも思い、あのあたりの道を行ったり来たり。
多分このあたりなんだろとは思いましたが、一番よさそうなところは木々が茂って写せなかったり、入っていけなかったり・・・確定できずにいました。
今度一緒に探しましょうか・・・
投稿: 三友亭主人 | 2018年8月29日 (水) 06時38分
三友亭主人さん
最初にアップしたときに頂いたコメントに、実地踏査をなさった旨、お書きになっていらっしゃいましたが、目星を付けたのは岡寺のあたりだったのですね。慧眼と存じます。
地形は当時とあまり変わっていないとしても、木が生い茂ったりしていると、あの絵はがきの撮影地に行っても、同じようには撮せないかもしれませんね。そうなると残念です。
ご一緒に探索できたら良いですね。
投稿: 玉村の源さん | 2018年8月29日 (水) 15時58分