第35回群馬学連続シンポジウム
今日は、群馬県立女子大学で開催された群馬学連続シンポジウムに行ってきました。テーマは「本能寺の変と地域学」です。
本能寺の変は、上野国から遠く離れた京で起こった事件でしたが、関東にも大きな影響を及ぼすことになり、のちの秀吉による小田原征伐へと繋がってゆくことになります。
今回のシンポジウムは、群馬の地域史を日本史との関係性の中で捉えることを目的としているとのことです。
今年の3月から5月にかけて、群馬県立歴史博物館では「織田信長と上野国」という企画展を開催していました。今回のシンポジウムのテーマは、その二番煎じのような印象があったのですが、どうもそうではなく、大学と博物館とが連動して情報発信すべくわざとこういうテーマにしたようです。
この企画展、行きそびれてしまったのですが、今日の会場で図録を販売していました。思いがけず入手できて幸いでした。
雨模様の中でしたが、参加者は600人に達したそうです。たくさんの人が来てくれました。
でも、中高年の男性が多かったです。多かったというか、あらかたそういう方々。←あ、私もだ。(^_^;
公式ポスターは冒頭に示したとおりですが、受付担当の事務職員の人が「こういうのもあります」といって、こんなのを見せてくれました。
左下が違います。
その部分のアップです。
3人とも群馬県立女子大学の事務職員さんだそうです。3人というのは、ぐんまちゃんの中の人も含めて。(^_^)
ちょっと羨ましい。
プログラムは以下の通りです。
基調講演「本能寺の変から清洲会議まで」金子 拓(東京大学史料編纂所・准教授)
個別報告
・「本能寺の変はどう知らされたか」青木 裕美(群馬県立歴史博物館・主幹(学芸員))
・「神流川の戦いを空から見る」中島 直樹(玉村町教育委員会社会教育課文化財保護係長)
・「1582年の上信地域―沼田紛争への道―」久保田 順一(群馬県文化財保護審議会委員)
・「1582年の北東関東―沼尻合戦への道―」江田 郁夫(栃木県立博物館学芸部長)
討論 「1582年の歴史的インパクト―国家の目、地域の目―」
・パネリスト 金子 拓、青木 裕美、中島 直樹、久保田 順一、江田 郁夫
・コーディネーター 簗瀬 大輔(群馬県立女子大学群馬学センター准教授)
梁瀬氏
金子氏
青木氏
中島氏
久保田氏
江田氏
いつもは13時から16時まで開催される群馬学シンポジウム。今回は12時半から16時までと、いつもよりも30分長かったのですが、それでも個別報告は1人20分でしたし、討論の時間は30分しかありませんでした。
興味深い内容ではあったのですが、あまり深い所には行けなかったように思います。ちょっと盛り込みすぎの感があります。シンポジウムの企画はなかなか難しいものです。
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