高崎商科大学前駅付近の万葉歌碑
上信電鉄の山名駅附近から、山上碑を経て金井沢碑に至るまでの山名丘陵に30基ほどの万葉歌碑が建てられています。それらのリストは私のHPに載せてあります。
これらの石碑を建てたのは、地元出身の会社社長、信澤克己氏です。氏は、昭和40年代の後半、山名丘陵に開発の手が入りはじめたのを残念に思い、ここは我々の心のふるさとであることを形にしようとして、私財を投じて万葉歌碑を建てていったそうです。
その成果が多数の万葉歌碑として実現したわけですが、石碑自体は完成しながら、信澤氏の逝去により、設置されず仕舞いになっていた歌碑が十基数ほどあったそうです。
これらの歌碑をきちんと設置・整備して信澤氏の遺志を生かそうと、森林整備のボランティアグループである高崎里山の会と、高崎商科大学の国際・地域交流センターとが、平成21年4月に「石碑の路再生プロジェクト」を発足させました。それが実って、放置されていた石碑のうちの何基かが設置されるに至りました。
そのうちの2基が、上信電鉄の高崎商科大学前駅のすぐ近くに設置されています。
今日、群馬県立女子大学の非常勤のあと、仕事で高崎商科大学に行きました。帰りに高崎商科大学前駅に行きましたので、その2基の歌碑を見てきました。ただ、もう7時を過ぎていましたので、よく見えません。(^_^; ストロボをたいて写真だけ撮りました。
み空行く月の光にただ一目あひ見し人の夢(いめ)にし見ゆる(4-710)
山川も依りて仕ふる神ながらたぎつ河内(かふち)に船出せすかも(1-39)
どちらも東歌ではありません。
暗闇の中での無理矢理の撮影ですので、肝腎な歌は読めませんね。今度改めて明るい時間に来て撮り直さないとダメです。(^_^;
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歌碑を上手に撮るのは難しいですよね。
明るかったらきれいに文字が読めるように映るわけではないですしね。
文字の彫りの深さとかその彫りに対する光の角度とか・・・
投稿: 三友亭主人 | 2018年5月30日 (水) 22時15分
三友亭主人さん
はい。本当に仰るとおり、石碑の撮影は、文字の彫りの深さと、光線の当たり具合で決まってしまうように思います。
歌碑を作るに当たっては、文字はなるべく深く彫って欲しいです。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2018年5月30日 (水) 22時23分