明治40年の修学旅行地図
明治40年の「修学旅行地図」を入手しました。範囲は「榛名山 伊香保 妙義山 浅間山 磯部」です。裏面は白紙です。
奥付は次のようになっています。
凡例は次の通りです。距離がkmではなく、里となっています。
地図上の地名等に赤い下線を引いたものがあり、それはこの地図の持ち主が引いたものか、あるいは凡例ともども、最初から印刷されていたものか判然としません。
赤線が多いのは伊香保・榛名のあたりです。1年生の研修旅行でよく行った地ですので、親近感があります。
磯部温泉は、温泉ではなく鉱泉とあります。当時の湯温(水温)は摂氏10度台しかなかったようです。富岡製糸場は「製糸場」として載っています。
高崎市、前橋市は今よりもずっと狭い範囲です。町村合併を経て、今は両方とも広い面積を占めるようになりました。
なお、「市」はこの2市のみのようで、渋川、藤岡、安中、富岡など、みなまだ「町」です。
上野三碑のあるあたりはこのようになっています。3碑とも全く記載されていません。当時はまだ関心が持たれていなかったのでしょう。
やはり同時代資料は見ていて楽しいです。
なお、標題に「修学旅行地図」とあるからには、この地図は修学旅行に用いたものでしょうが、どう使ったのでしょうかね。行き先の大まかな位置が分かるくらいの役割しか果たせないように思いますけど。
« 石川先生の遺作 | トップページ | 東京でも自転車暮らし »
「群馬あれこれ」カテゴリの記事
- 大正12年の『市町村大字読方名彙』と六合村(2021.03.20)
- 『トランヴェール』最新号は渋沢栄一(2021.03.17)
- 「上野三碑かるた」アプリ(2021.03.10)
- 新前橋駅の受験生応援ボード(2021.01.23)
- だるまポスト(2021.01.07)
「史料・資料」カテゴリの記事
- テレビのリモコンが10万円?(2021.03.23)
- 昭和34年のNHK番組表(2021.03.22)
- 大正12年の『市町村大字読方名彙』と六合村(2021.03.20)
- 今日は柿本人麻呂忌だそうで(2021.03.18)
- 明治27年の『尋常小学習字帖』(2021.03.09)
「地図・航空写真」カテゴリの記事
- 明治10年の『新撰年代記』(3)地図(2021.02.03)
- 生きていた油坂池(2020.11.30)
- 前橋・高崎の地図展補足(2020.10.26)
- 前橋・高崎の地図展(2020.10.24)
- 奈良の「つなや」と「魚佐」(2020.09.18)
コメント