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2018年4月26日 (木)

『日本書紀の誕生-編纂と受容の歴史-』

 このような本を買いました。版元は八木書店です。
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 八木書店は、新天理善本叢書で日本書紀乾元本の影印を刊行したり、熱田本の影印を刊行したりと、日本書紀関係の出版が相次いでいますね。日本書紀撰進1300年に向けてありがたいことです。

 この本のことは、しばらく前に八木書店からのダイレクトメールで知り、早速予約注文しました。予定通り刊行されて、昨日届いたという次第です。

 目次は以下の通りです。
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 続き。
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 興味のある項目が多いですが、特に、続きの1行目にある「4 木簡と日本書紀の用字」という市大樹氏の論文の存在が、この本を注文した大きな動機でした。この論文だけでなく、あれこれ読みたい論文もあります。じっくり読むことにします。

 ページをめくっていたら、「付録」の「3 日本書紀研究文献目録(抄)」の中に、全く思いがけず私の名前を見つけました。
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 日本書紀私記については1本も論文を書いたことがありませんでしたので、なぜ私のところにこの項目の執筆依頼が来たのか、いまだに分かりません。辞退も考えましたが、歴史大好き少年だった私にとって、国史大系というのは特別の存在でした。その書目解題に原稿を書かせて貰えるという夢のような話を無下に断りたくなく、引き受けてしまいました。

 もちろん、引き受けた理由は動機不純でも、全力を傾けて執筆しましたが、出来映えについては自信がありませんでした。

 本の刊行から16年半。今回、「講書の概要を知るのにはもっとも適した論文」との評価をいただき、なんとも嬉しくありがたいことでした。「概要を知るのには」とあるように、あまり深い内容ではないのですが、限られた枚数での解題ですので、これで良かったのではないかと、自分に甘く考えています。版元の吉川弘文館に対しても何とか責任を果たせた気がします。

 丁本に関して群馬県立女子大学の雑誌に書いた論文も「要読」との評価をいただき、ありがたく思っています。これも、他の文献については「必読」とあるものも多く、「要読」はそこまでは行っていないということになりますけど、「要読」でもう十二分です。(^_^)

 あの時のことを思い出すと、「解題」の原稿が制限字数に収まらなくなりそうになったので、内容の一部を切り離して学会誌に書き、その分「解題」の記述を簡略にしたのでした。学会誌を同じように使ったことが他にもありました。(^_^;

 あれこれ懐かしく思い出しました。

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