美夫君志会の「萬葉百首」かるた
ネットオークションで入手しました。
オークション上の品名は「萬葉百首 かるた 文学博士 松田好夫 監修 昭和58年 第2版」ということでしたが、届いた品を見たら、それに加えて、美夫君志会選定となっていました。初版は昭和49年10月刊で、これはその第2版です。
読み札、取り札は以下の通りです。
読み札の左下には小さい字で巻と歌番号が書いてあり、右下には歌番号順の一連番号が付いています。
選ばれた百首の巻別内訳は次の通りです。
巻 1:13
巻 2:17
巻 3:17
巻 4: 6
巻 6: 9
巻 7: 2
巻 8:14
巻 9: 3
巻10: 2
巻11: 1
巻13: 1
巻14: 3
巻15: 4
巻17: 2
巻18: 1
巻19: 2
巻20: 3
巻1から巻3に手厚いですね。全体の半分近くを占めています。そして末4巻に冷たい気がします。(^_^; 巻20に3首あるうちの2首は防人歌ですし。
巻5と巻16はともにゼロです。相聞歌が比較的多いですが、巻11・巻12は合計1しかありません。作者が分かっている相聞歌に手厚いようです。
こういう万葉百首って、誰が作っても同じようになってはつまりません。選者次第で相違が見えるのが面白いところです。
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巻1から巻3までが多くなるっていうのはわかるんですが・・・巻5と巻16だってねえ、けっこ好きな歌もあるんですが・・・先日のコメントで述べた100首・・・なにをえらんだかなあ・・・思い出せません。志貴皇子の6首は全部選んだ覚えがあるんですが・・・
投稿: 三友亭主人 | 2018年2月21日 (水) 22時32分
三友亭主人さん
ちょっと偏っていますよね。
三友亭主人さんの万葉百首、まだ手書きの時代でしょうね。ワープロかパソコンならば、提出しても同じものが手もとに残るのに、手書きだとなかなかそういうわけには行きませんよね。せっかくの労作が残念でした。
志貴皇子の歌には魅力的なのが多いですよね。
この万葉百首には志貴皇子の歌がどのくらい選ばれているか調べてみて、初めて気付きました。この万葉百首は百人一首方式でした。1人の歌人の歌は1首しか選ばれていません。
ちょっと不思議な選歌にはそれが大きく関係していましょう。それで、作者不明の歌は限定的なのだと思います。
投稿: 玉村の源さん | 2018年2月21日 (水) 22時49分