『角川新字源』改訂新版
先頃刊行された『角川新字源』の改訂新版の箱がユニークだというので買ってきました。
といっても、箱だけが目的というわけではありません。この漢和辞典は以前から愛用していました。用途によっては『学研漢和大字典』や『広漢和辞典』を使うこともありますけど。諸橋大漢和は滅多に使いません。(^_^;
所持している新字源です。
右端は学部2年目に買ったもので、東京の家で使っています。中央は群馬に勤めてから買って、群馬の家で使っていました。判型もデザインも異なりますが、どちらも初版です。
左端が今回購入した改訂新版です。奥付によれば平成6年(1994)11月に改訂版が発行されたらしいのですが、それは買い漏らしていました。
さて、改訂新版の箱、確かにユニークです。若者をターゲットにしているのでしょうね。若者はそもそも紙の漢和辞典はあまり買わないように思いますので、箱を変えても効果があるかどうか。
逆に、こういう箱にしてしまうと中高年には敬遠されてしまうのではないかと、人ごとながら心配していました。
ところが、書店に行くと、この辞書、全てがこの箱ではなく、オーソドックスな箱のもありました。むしろそちらの方しか置いていない店もあり、そちらの方が一般的なようです。
さて、私はどちらの箱のを買おうか、ということになります。好みとしてはオーソドックスな方なのですが、そちらの写真をブログに載せても面白くないので、迷わずこちらにしました。ブログ本位制。(^_^;
帯に特徴が書いてありました。この右下の※の注記を見ても、この箱の方が特殊であることを物語っていますね。
初版の親字数は1万字ということですので、親字は3500字ほど増えています。増えた大きな要因は、第3項にある第1水準~第4水準の全漢字を収録したということにありそうですね。JIS漢字と漢和辞典に収録すべき漢字とは必ずしも重ならないとは思いますが、これはこれで意義があろうかと思います。
造本上の工夫としては、180度開いてもページが閉じない、という他に、
360度開けます。(^_^)
愛用して行こうと思います。
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面白い函ですねえ。
ペンを抱えた女の子、「字」の形になっているんですね。
デザイナーはどなたでしょう。
投稿: 朝倉山のオニ | 2018年1月18日 (木) 21時22分
朝倉山のオニさん
コメントをありがとうございます。
あ!…… でした。
お恥ずかしい。上のウ冠は気づきました。女の子の右下の犬や、そのさらに右の金魚にも。
でも、女の子が「子」になっていたとは。(^_^;
大局観がありません。(^_^;
イラストは中村佑介氏だそうです。
「中村佑介特別イラストバージョン」とありますので、やはり、この箱でない方が標準版なのでしょう。
投稿: 玉村の源さん | 2018年1月18日 (木) 21時58分
私は大修館の漢和辞典を使ってますねえ。正式な名称は・・・実物は職場にあるんで確められませんが(それぐらい覚えておけっていうもんですが・・・)、四角号碼を調べることが出来るので・・・
本当は四角号碼から必要な文字を捜すってもんですが、どうもあれが苦手で・・・でも佩文韻府を見ようと思ったらどうしても佩文韻府が必要になってきますしねえ・・・
投稿: 三友亭主人 | 2018年1月18日 (木) 22時36分
三友亭主人さん
私、恥ずかしながら、四角号碼は使えません。(^_^; ややこしくて。
さらに、佩文韻府はほとんど使ったことがありません。以前手に取ってからもう20年以上経つと思います。(^_^;
まずいですね。
投稿: 玉村の源さん | 2018年1月18日 (木) 23時56分
>四角号碼は使えません。(^_^; ややこしくて
あれ、ややこしいですよね。文字の検索をかえってややこしくしているようにしか思えないんですが(笑)、マスターした人にはあれが楽なんでしょうね・・・
ちなみに、我が家の佩文韻府は4巻本まことに文字が小さく、老眼が始まったここ10数年はその小さな文字が見えないので開いてもいません。敢えて使おうとすれば・・・虫眼鏡を買ってこなければ・・・
投稿: 三友亭主人 | 2018年1月19日 (金) 06時54分
三友亭主人さん
国語辞典の場合は五十音順なので検索は容易ですが、漢和辞典はなかなか難しいですね。
部首別画数順が基本ですけど、時に部首が分からないことがあり、画数も迷うことがあり。(^_^;
それで総画索引が付けられたり、四角号碼が発明されたりしたのでしょうね。
日本では、音か訓かが分かっていれば音訓索引が使えますけど、部首別画数順を身に着けるために、なるべく音訓索引には頼らないようにしています。(^_^)
パソコンだと、正確な部首が分からなくても、漢字を構成するパーツの組合せで検索できてしまう点が便利ですね。漢字検索にはパソコンが適しているようです。ググってみると、パソコン上で佩文韻府が引けたりもするようですね。
投稿: 玉村の源さん | 2018年1月19日 (金) 17時12分