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2018年1月10日 (水)

古い「飛鳥名所」絵はがき

 飛鳥の古い絵はがきを手に入れました。またまたネットオークションです。4枚セットでしたが、最初からそうだったのかは不明です。

 (飛鳥名所)古来聞えし飛鳥神社
Asukameisho01
 4枚セットのうち、この絵はがきにのみオモテにスタンプが捺してありました。
Asukameisho02
 岡寺駅のです。「11.11.7.」とあります。郵便の消印を見たときもいつも悩むのですが、これ、昭和11年11月7日なのでしょうか、それとも昭和7年11月11日なのでしょうか。あ、昭和でしょうね。大正ということはないと思いますが。

 以前私が撮影した写真と並べてみました。
Asukameisho03
 結構違いますね。80年も経っていますから。

 飛鳥井の石柱は同じようです。ただ、現代の方が丸くなったように思います。
Asukameisho04
 女の子2人の姿に時代を感じます。存命ならば90歳くらいでしょうか。
Asukameisho05
 (飛鳥名所)聖徳太子の御誕生地橘寺の聖観
Asukameisho06
 橘寺には何度か行きましたが、HDDを探してもこれと同じ角度からの写真はありませんでした。残念。……というか、どうしてこういう真正面からの写真がないのか不思議です。(^_^;

 (飛鳥名所)飛鳥川の清流
Asukameisho07
 本当に清流という感じがします。

 (飛鳥名所)ゆきゝの岡より香具山、耳成山を望む
Asukameisho08
 この絵はがきセットを入手したいと思ったきっかけはこの絵はがきでした。

 「ゆきゝの岡」という語は聞いたことがありませんでした。そこで、あれこれ調べてみると、新勅撰集にこういう歌があります。

 「あすか河ゆききのをかの秋はぎはけふふるあめにちりかすぎなむ」(新勅撰集232)

 この歌に、「ゆききのをか」が出てきます。この歌と同じ歌と思われるものが万葉集にあります。

 「明日香河行き廻(み)る丘の秋萩は今日降る雨に散りか過ぎなむ」(1557。丹比国人)

 二句目の原文は「逝廻丘之」です。新勅撰集の歌は、この原文を「ゆききのをか」と訓んだのでしょう。

 飛鳥川がそばを流れている丘ということで、この丘は雷丘か甘橿丘を指しているのでしょうが、この絵はがきが作られた頃、「ゆききの丘」は固有名詞として認識されていたことになりますね。

 この絵はがきには、「ゆきゝの岡より香具山、耳成山を望む」とあります。さて、この写真、雷丘からの眺望でしょうか、甘橿丘からの眺望でしょうか。

 昔の資料は楽しいです。(^_^)

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コメント

学生の頃に近代文学を教わった太田登先生のご著書「日本近代短歌史の構築: 晶子・啄木・八一・茂吉・佐美雄」ではこのゆききのをか」を 「雷丘」としていらっしゃいましたねえ・・・確かに右の山が香具山、その奥に見えるの耳成山だとするとそんなふうにも言えるのですが、左手前に見える寺院風の建物が気になりますね。少なくとも現在、雷に登ったとしても、この一に寺院は見当たりませんからねえ・・・

・・・はてさて・・・どこなんでしょう?

三友亭主人さん

 コメントをありがとうございます。

 あのお寺、不思議ですね。

 地図を見てみますと、香具山と耳成山とがあれほど接近して見えるということは、あの写真は、雷丘または甘橿丘からほぼ北を見ているのだと思います。

 そうすると、あの写真が雷丘からの撮影だとすると、お寺に該当するものがありませんね。

 もしも、甘橿丘からの撮影とすると、あのお寺は向原寺が該当しそうです。ただ、そうすると、雷丘が写っていそうなものですが、それが影も形もありません。

 不思議です。

今日、仕事の都合で明日香村を通過したので、試みに何度か香具山と耳成山がこの角度で見える場所に降り立ってみましたが、どうにもわかりません。
ひょっとしたらお寺に見えるあの建物はお寺ではないのでは・・・そしてそれが今はなくなってしまった・・・そんなふうに考えられはしないか・・・なんて思いながら、今は地図とにらめっこ中です。

三友亭主人さん

 早速に実地踏査をして頂き、ありがとうございます。

 なんか、楽しいパズルのようです。(^_^)

 そうですね。仰るように、あれはお寺ではなく、そして、すでになくなってしまった建物と考えざるを得ないのかもしれませんね。

 あと、ヒントになりそうなのは、画面左下から斜めに香具山方向に向かって延びている道路ですかね。

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