新町公民館で古典文学講座3
今日は、高崎市新町公民館の古典文学講座で話をしてきました。隔週で開講しているこの講座、第3回目になりました。
今日は「四季の歌をよむ」というタイトルで話をしました。
レジュメはこちら。
上のレジュメの他に、巻8・巻10によまれている景物の一覧を配りました。カラーです。(^_^)
大きいので、3分割して載せます。
1枚目。
2枚目。
3枚目。
4例以上あるもののみ載せました。一番多いのは秋の「七夕等」で111例あります。ここには、天の川・織女・彦星などを一括しています。その次は「萩」で、110例あります。このあと、黄葉78、霍公鳥67、露60、雪54、梅53、風51、雁40、鹿38などが続いています。
雪や梅は冬にも春にも登場します。他にも複数の季節にまたがって登場するものがあります。まだ「季語」という概念はない時代ですね。
それでも、春にしか登場しないものに桜・柳・若菜・馬酔木・山吹、夏にしか登場しないものに霍公鳥・橘、秋にしか登場しないものに七夕関係・雁・鹿・田(稲穂も)・時雨・蟋蟀など、季節限定のものもあります。冬にしか登場しないものはありませんでした。
次回は何を話すか、まだ決めていません。(^_^;
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あれ・・・案外藤が少ないなあなんて思って、ちょいと見てみたら、藤ってその半分ほどがいわゆる「家持歌日記」の部分にあるんですねえ。同じ傾向は撫子にもありますねえ・・・家持さんの好みかな?
投稿: 三友亭主人 | 2017年11月 9日 (木) 16時49分
三友亭主人さん
なるほど。納得できます。
このデータは、巻8と巻10だけを対象にしていますので、そういう偏りが出てしまったのでしょうね。藤と撫子は家持個人の好みか、あるいは時代とともに愛好されて行くようになったのか。
霍公鳥は家持の好みですよね。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2017年11月 9日 (木) 17時09分