前橋で講演&「二つの上野国絵図」
今日は、前橋で講演をしてきました。毎年お招き頂いている、みくの会・ばらの会の合同学習会です。テーマは「古事記をよむ-大国主神の試練-」で、会場は前橋市中央公民館でした。レジュメはこちら。
まあまあ無事に終わりました。
終了後、群馬県立文書館に行ってきました。目的は、そこで展示中の「二つの上野国絵図-寛文と元禄-」です。
寛文の国絵図というのは、寛文4年(1664)に作成を命じられた国絵図の下図、元禄の国絵図というのは、元禄15年(1702)12月(おお! 赤穂浪士の討ち入りの月だ)に幕府に献上したものの控えらしいとのことです。両者30数年の差があります。
元禄の国絵図は文書館の所蔵です。現物は520cm×555cmという巨大なもので、当時の上野国内の全町村1464が載っているそうです。この縮小の複製が文書館の入口正面に飾られていました。縮小だと町村名はかなり小さく、読むのに難儀しました。
さて、標題の展示は全て写真パネルでした。
2つの国絵図で国境が違っているというのが興味深かったです。
上野と武蔵との国境。
両者、国境線が違いますね。寛文の方が国境線が北に食い込んでいます。
現在の地図。
比べると、元禄の国絵図の国境線は、現在の群馬・埼玉の県境とほぼ重なるように見えます。寛文から元禄に掛けて、上野国の領域が南に拡大したようです。
地図を見るのは楽しいです。元禄国絵図の実寸の複製が欲しい。(^_^)
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地図やら絵図やらお好きですねえ・・・
それにしても定年を迎えられたというのに忙しいですねえ。
投稿: 三友亭主人 | 2017年11月18日 (土) 05時20分
三友亭主人さん
ほんと、地図や絵図、大好きです。(^_^)
5年くらい前から定年退職を意識し始めました。3年くらい前からは指折り数えるように。(^_^)
悠々自適の生活が待っていると思い込んでいたのです。
実際に定年退職を迎えてみたら、結構忙しくて。(^_^;
しかも、ほぼ東京暮らしになったのに、仕事先があらかた群馬なので、その往復移動もあります。
でもまぁ、会議もないし、入試問題も作らなくて良いし、センター試験の監督もしなくて良いし、そう思えば、ずいぶん楽にはなっています。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2017年11月18日 (土) 13時34分