『西国巡礼 細見之絵図』3
『西国巡礼 細見之絵図』からもう1枚。阪神付近です。
右下に大坂と堺があります。そこから海を西に進むと淡路島と小豆島。
陸地には、中央やや上方に有馬が描かれています。そして、有馬には、京へ十五里、大坂へ九里、尼崎へ八里、西宮へ十里などと各地への里程が記されています。有馬温泉は、江戸時代の温泉番付で西の大関に位置していたと思いますので、著名な場所だったのでしょうね。「各地への里程」ではなくて、実質的には「各地からの里程」ということなのかもしれませんね。
尼崎、西宮、摩耶山などという地名も記載されています。摩耶山の少し西には、敦盛石塔があります。また、摩耶山の南の半島状の突端には、字が小さいですけど清盛石塔とあります。
源平時代の故地が名所になっているのですね。あれこれ興味深いです。
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