「トンボの眼」の万葉集講座04
今日は池袋で講座をしてきました。
毎月恒例の「トンボの眼」の講座です。「万葉集をよむ」の第4回目で、タイトルは「大津皇子・大伯皇女」でした。レジュメはこちら。
今回は、レジュメの他にスクリーンを使って、地図や写真も映しました。
二上山の雄岳山頂にある大津皇子墓。
二上山の東南麓にある鳥谷口古墳。ひょっとするとこちらが大津皇子の墓かもしれません。
大津皇子の辞世の「ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」(三・四一六)の歌、ひょっとしたら大津皇子の作ではないかもしれないということも話しました。
巻二ではなく巻三に収録されているということ、「金烏西舎に臨らひ」の辞世の漢詩を残していること、自分自身の死を「雲隠りなむ」と表現するか、といったあたりが理由です。
毎回受講生の皆さんをがっかりさせているような……。(^_^;
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>大津皇子・大伯皇女
このお二人については、本当に人気がありますよねえ。
ですからそれにまつわる歌々が実作であって欲しい・・・という願いも強くその気持ちにそぐわない解釈を示そうとするときには、ちょいと気が引けるときがあるんでしょねえ・・・
たしか・・・我が師匠の師匠、伊藤先生の額田王に関する論文の中にも例の天武天皇の間に交わされた贈答についてのお話をした時にどうのこうのって話が書いてありましたよねえ・・・たしか、「遊宴の花」でしたか・・・
投稿: 三友亭主人 | 2017年9月17日 (日) 22時35分
三友亭主人さん
なかなか難しいものがありますよね。
真理の探究を目指す立場と、ロマンを求める立場と。
でも、真理の探究こそが、実はわくわくすることであり、楽しいことなのだと、そういったことが伝わったら良いなぁと思います。
伝わらなければ、それは私が未熟ということで、修行します。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2017年9月17日 (日) 22時52分