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2017年8月 7日 (月)

絵はがき「近江歴史」

 このような絵はがきを入手しました。歴史画、好きなもので。8枚入りです。解説等は一切入っていませんでした。戦前のものであることは間違いありませんが、いつのものか分かりません。
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俵藤太勢田の唐橋を過り龍神の頼みを受け弓を以って三上山に棲息する巨大の蜈蚣を退治し其難を救ふ
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紫式部上東門院の命を受け石山寺に参籠して源氏物語を著し之を上つる文辞絶妙今に至り範を垂る
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皇后宮亮平経正義仲追討の途次竹生島に詣で明神の御前に於て琵琶を弾ず明神感応あり白龍と現して見え給ふ
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義仲の妾巴関東下向の途上畠山重忠之を輔へんとして鎧の袖を取る巴一鞭当てたるに袖ふつツと引切れ遂に之を逸す
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姉川の役に真柄直隆五尺三寸の大刀を翳し無双の勇を奮ふ本多忠勝馬を躍らせ之に対ひ数十合にして遂に其首を取る
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姉川の合戦に浅井方総敗軍遠藤直継死屍の中より躍り出て織田信長を刺さんとし反へて竹中重友の為に討死す
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賤ヶ岳の合戦に加藤清正勇戦反将山路正国を討取り抜軍の功ヲ奏す是れ賤ヶ岳七本槍の随一たり
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明智左馬之助光春大津の合戦に堀秀政の陣を破り単騎馬を躍らし湖水を渡りて敵軍驚かしつゝ悠々として坂本城に入る
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 「近江歴史」とはいいながら、題材が結構偏っていて、合戦を題材にしたものが多いです。源氏物語だけが異質ですね。

 それぞれのエピソードには、知らないことが多かったです。史実かどうか分からないものも多いと思いますが、戦前と今との知識の差を感じます。5枚目の真柄十郎左衛門の話は落語の「浮世床」で知りました。あの落語を聴いていなければ、真柄の名前も知らなかったかもしれません。

 「近江歴史」と題するならば、大津遷都や壬申の乱なども入っておかしくないと思います。戦前だと壬申の乱はアウトですかね。

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コメント

おもしろい。
やっぱり,編者は英雄好きなのでしょうね。
歴史に疎い私には,何のことやら分からないものが多かったです。

萩さん

 早速のコメントをありがとうございます。

 編者は、英雄好き、合戦好きなのでしょうね。そういう社会風潮もあったかもしれませんね。

 私も、全く知らないことや、ごく一部しか知らないことが多かったです。

藤原仲麻呂あたりがはいっていても・・・

・・・とは思うのですが。まあ逆臣ですからね・・・

とすれば吉備真備あたりを・・・いやいや石村(坂上)石楯あたりがきても面白かったのにねえ・・・

三友亭主人さん

 早速のコメントをありがとうございます。

 あ、藤原仲麻呂は入っていてもいいですよね。壬申の乱のように皇位をめぐる争いだとアウトでも、逆臣ならば、それを誉め讃えたりしなければOKと思います。(^_^)

 石村(坂上)石楯は知りませんでしたので、調べてみました。藤原仲麻呂を斬った人物ですね。ううむ。その昔、続日本紀は全部読んだんですけど、記憶に残っていませんでした。面目ない。(^_^;

萩さん

 豊橋では大きな被害が出たようですけど、お近くの萩さんのところはご無事でしょうか。お見舞い申し上げます。

ご心配いただき,ありがとうございます。

豊橋は竜巻が発生しやすい土地なんだそうです。
幸い,私の住んでいる周辺は被害はありませんでした。

被害があったのは,豊橋市の北西部・前芝町です。
同じ職場の方の近所では被害があったそうですが,
その方の家は停電だけですんだそうです。

台風・豪雨災害・地震・・・
こわいですね。

萩さん

 被害がなかったとのこと、幸いでした。

 豊橋は竜巻が発生しやすい土地なのでしたか。何か地形の関係があるのでしょうね。

 日本は災害列島ですよね。どこにでもその土地特有の災害がありそうに思います。こわいですね。

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