« 奈良絵図 | トップページ | ようこそぐんまへ2017夏 »

2017年6月13日 (火)

「とめ・はね」が違ったらバツ!?

 ネット上で、小学1年生の女の子が、ひらがなの「はね」が間違っているということで、書いた文字を先生に×にされた、という記事を見つけました。
Tomehana
 ママスタセレクトというサイトです。

 この件について文化庁(?)に問い合わせたところ、以下のような回答があったそうです。

 >文字については、それぞれ人により癖があるため、「形が変わりすぎていて読めない」という場合を除いては、間違いとはしません。
 >漢字については教育指導要領で定めていますが、ひらがなについてはとくに決まりはありません。
 >学校の授業では、教科書にそって先生の教えたことが正しくできているかを見ています。そのため「とめ」と「はらい」で、×にするかどうかはその先生の判断によります。
 >ご家庭と学校での指導法が違うのであれば、一度両者で話し合ってみてください

 これどうなんでしょ? 要するに、とめてもはねてもどちらも正解、ということですよね。にも関わらず、学校と話し合えと?

 よく言えば、学校の指導に文化庁(?)は介入しない、ということですかね。

 この記事の「文化庁」というのは「文科省」の誤りではないかと思うのですが。

 その前提で言えば、文科省というのはそんなに学校の自主性を重んずるお役所なのでしょうか。

 なんかね。

« 奈良絵図 | トップページ | ようこそぐんまへ2017夏 »

文字・言語」カテゴリの記事

コメント

このあたりの私の採点基準は、かなり鷹揚ですね。
まあ、別の言い方をすればいい加減なんですが・・・だいたいは○にしてしまいます。
それに・・・一昨年だったか、文部科学省が、そんな細かいところにこだわらなくてもよろしい・・・
なんて、指針を出したような記憶が・・・

三友亭主人さん

 早速のコメントをありがとうございます。必要以上にこだわることはありませんよね。

 漢字ならばある程度はともかく、ひらがなですからねぇ。

 「き」や「さ」の下の方のカーブのところ、くっつくか離れるかで○×が決まってはたまりません。

 かつてさいたま市が成立したときに、さいたま市が、「さ」の書体について国立国語研究所に問い合わせたそうです。その回答は、「平仮名における標準とすべき書体については、定められたものはない」とのことであり、「さ(くっついている)」と「さ(文字の一部が離れている)」、どちらも正しい、ということだったそうです。

 妥当な回答と思います。ところが、こういう回答を得ながら、さいたま市は、

>さいたま市として、市民の皆さんに情報などを伝える際に、市役所としての考え方を統一する必要があるため、市役所内部では「さいたま市」を表記するときには、「さ(くっついている)」を使うことにしています。

ということで、くっついている方を正式な書体と決めました。

 もともと筆で書いていた時代は、誰もこんなこと気にもしなかったのでしょうが、活字や電子的なフォントが作られたせいで、こんなことにこだわる向きが出てきたのでしょうね。

 不必要に自分で自分を縛ることはないのにと思います。

これは活字體と筆記體それぞれの役割と兩者の關係とを知らないために起こる問題です。すくなくとも教員になる人は一般常識として知つておく必要があり、さうでなければ試驗の採點の際などに問題が生じるでせう。一般的に言へば筆記體には幅があるのが當然で、ゆるやかに對應するのが常識です。文科省の知人は、眞面目で頭の固い教員から書き方の正解を一つに決めてくれなくては困るといふ電話があると苦笑してゐました。
小學校の書寫の教科書にも、たとへば「木」の縱畫の下端は止めても撥ねても好く、「日」「目」などの内部の横畫の右端は右の縱画に著けなくても好いといつた事例がいくつも載つてゐるのですが。
「さ」について言へば、古今集の現存する最古の寫本である高野切古今集でも兩樣が書かれてゐます。要するに、言葉の正誤の問題は古典の用例を見ればほとんど解決すると思ひます。

筒井先生

 コメントをありがとうございます。

 私が小学生の頃は、漢字のトメハネすら細かく指導されたことはありませんでしたし、ましてや、ひらがななど。

 段々やかましくなってきたように思います。ズレた(誤った)規範意識ということになりましょうかね。

>眞面目で頭の固い教員から書き方の正解を・・・

確かに私たちの同僚の間でも、このあたりの軋轢は生じています。私のようなものは〇を付けるような場合でも、他の人は×・・・なんていうことがよくあり、あの先生は〇でこの先生は・・・なんて苦情が出てくると、×を付けた先生から私の方に苦情が・・・

いつも「そうですか・・・」といって受け流しているんですが、その先生の気持ちもわかるんですよね。トメるかハネるか、きちっと言ってあげないと満足しないように育て上げられてきている生徒がほとんどで私のようにどっちでもいいんだというと、「入試や、入社試験でもどっちでもいいのか?」といわれるとちょいと返答に詰まってしまいますからね。

まさか、「それで×をつけるような大学だったら行く価値がない。」なんて言えませんしね・・・

三友亭主人さん

 教育現場ではなかなか深刻な問題なのでしょうね。

 漢字については、私もある程度承知していましたけれども、ひらがなまでとは思いませんでした。わずかな違いでも「わ」と「ね」、「ぬ」と「め」などはちゃんと書き分けなければいけませんけど、「に」や「た」のハネトメまでとは……。

 漢字の場合、「学」という字のカンムリの部分を「党」のカンムリのように書いた場合など、厄介でしょうねぇ。「ワ」の上に乗っている3画のうち2画目の向きだけの違いですけど、違う部首になってしまいますしね。しかも向きの角度が斜めと垂直との中間くらいだったりしたら。(^_^;

 数限りなく微妙なケースがあることでしょう。

 意味のない基準と、微妙な基準とがあることでしょう。その線引きが難しいので、「活字通り」のみを正解とするようなことになってしまうのだと思います。そこがそもそも、筒井先生のおっしゃるように、活字と手書きとは別物だという根本を見失った判断に繋がるように思います。

 「それで×をつけるような大学だったら行く価値がない。」って、本当は大正解と思います。(^_^)

教員に意外に知られてゐないのが常用漢字表の「(付)字体についての解説」です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/__icsFiles/afieldfile/2010/12/08/1299787_06_2.pdf

これは必ずしも活字體と筆記體との關係を知る者によつて記されたものではありませんが、ほかならぬ内閣告示された文科省の資料であり、現實的にはそれなりに權威を持つでせう。これに目を通しておくだけで、かなりの問題は一應解決するものと思はれます。假名の字體の問題もこれに準じて考へれば好いのです。教員志望の學生にはこの「解説」を配布しておくやうにすると、現場での齟齬が少なくなると思はれます。

筒井先生

 常用漢字の字体についての解説をご紹介頂き、ありがとうございます。

 これ、あまり知られていないのでしょうかね。あるいは知っていてもこれに従わない形でハードルを上げているとか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/595051/65407903

この記事へのトラックバック一覧です: 「とめ・はね」が違ったらバツ!?:

« 奈良絵図 | トップページ | ようこそぐんまへ2017夏 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

ウェブページ