養老改元1300年
先日の古事記学会の折、休憩室に次のようなものが置かれていました。
養老改元1300年祭とあります。岐阜県養老町のパンフレットです。
趣旨は以下の通りです。
奈良では平城遷都1300年に始まり、古事記撰進1300年、日本書紀撰進1300年と、10年間にわたってさまざまな企画があるようですが、養老改元1300年は思い付きませんでした。「ううむ。そう来たか」という感じです。
町おこしを目的としたものでしょうが、こうした文化的・学術的な企画は好感が持ってます。しかも古代だし。(^_^)
今年の3月から12月まで、毎月何かしらのイベントが開催されるようです。
休憩室には次のようなパンフレットもありました。これも養老町のものです。
46の宝ものの内訳は以下の通りです。
このうち、29~32の4項目は薩摩藩による宝暦治水に関するものです。幕府のお手伝い普請で多くの犠牲者を出した薩摩藩に対する感謝の念が伝わってきます。
この46項目はかるたになっているようです。
また、岐阜新聞も置いてありました。
題字付近の拡大です。
養老町のみならず、岐阜新聞社もこのイベントを応援しているようですね。
養老町ってどうやって行くのだろうと思って調べてみたら、大垣から養老鉄道に乗るのですね。大垣といえば関ヶ原の近く。今度、2つ兼ねて行ってみようかと思いました。
*先日、古事記学会の懇親会場から見た伊吹山の写真をご披露しましたが、あの部屋は「伊吹の間」でした。伊吹山が見えることによる命名なのでしょう。その旨、あの記事に加筆しました。
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確かにそうですね。
ですから来年は養老2年だから、通説によれば家持生誕1300年。
再来年は日本書紀1300年(奈良県はまたなんかやるのかなあ・・・?)。
なんてことを考えてゆくと、2029年は長屋王1300年忌なんてのもしなきゃあならなくなりますね。
投稿: 三友亭主人 | 2017年6月24日 (土) 09時19分
三友亭主人さん
養老改元は、一般的にはそう大きなできごとではない(といいますか、多くの人は全く関心もない)ことでしょうが、養老町にとっては町名の由来に繋がるので、大きなできごとといえましょうね。
家持生誕に関しては、富山県が関心を持っているようで、全国大学国語国文学会では、家持を視野に収めつつ、今年の冬の大会を富山大学で開催します。(^_^) 具体的な内容が決まってきたら、当ブログでもお知らせしますね。←勇み足にならないように気をつけながら。
長屋王1300年忌は、祟りを逃れる意味でもした方が良いかもしれませんね。ヘタをすると「ワシをダシに使うのか」と、却ってお怒りを招くかも知れませんけど。(^_^;
会場は長屋王邸跡でしょうか。12年後ですね。そのころにはあそこにはどのような施設が建っていましょうかね。
投稿: 玉村の源さん | 2017年6月24日 (土) 11時28分
>あそこにはどのような施設が建っていましょうかね。
ご存じだったかもしれませんが、「そごう」のあとを受け継いだ「イトーヨーカ堂」が撤退し、この9月に新しいショッピングセンターがスタートしますが、これがいつまでもつでしょうかね?
この場所だけじゃなくって、平群にある長屋王の御霊の方もきちんと供養していかなきゃいけないと思うんですがね・・・
投稿: 三友亭主人 | 2017年6月24日 (土) 21時17分
三友亭主人さん
冤罪だったわけですからねぇ。
怨みは深いですよね。
投稿: 玉村の源さん | 2017年6月25日 (日) 02時15分