『尋常小学読本唱歌』
ネットオークションで入手しました。
この本、明治43年の刊行なのですが、表紙の題字等が左横書きです。この時代に極めて珍しいと思います。中身に五線紙の楽譜がありますので、それで全体が左横書きなのでしょう。
目次はこんな風です。
続き。
よくわからずに入札・落札したのですが、ググってみましたら、当時の国語教科書『尋常小学読本』に収録されている韻文教材の中から27の作品が選ばれ、それに曲を付けて教科書としたものだそうです。『尋常小学読本』は学年ごとの分冊になっていますが、この教科書は1冊です。
たとえば、「こうま」はこんな感じです。
音符の上方に数字が書かれています。この教科書の持ち主が書き込んだものでしょう。ドレミではなくて、数字ですね。
楽譜の次に歌詞のページがあります。
私、雪が積もると、革靴ではなくてゴム長で出勤します。その時に、「長靴はいい」「山でも川でもずんずんゆける」と思って、長靴を履きます。その出典はこの歌でした。♪ でも、今改めて見ると、本来の歌詞は「山でも川でも」ではなく、「山でもさかでも」ですね。(^_^;
「鎌倉」の歌、好きです。
小学4年生か5年生の頃、遠足で鎌倉に行く前に、この歌を習いました。そんな思い出があります。
文語文の魅力を感じます。
« 「絹の国ぐんまにふれる」 | トップページ | ぐんまちゃん家で「六合えむプロジェクト」2 »
「音楽」カテゴリの記事
- 「クイズドレミファドン!」の台本&最終回写真(2023.11.07)
- 「黒百合城の兄弟」の主題歌(2023.10.26)
- 雀の学校の端布(2)(2023.05.25)
- 雀の学校の端布(2023.05.24)
- 昭和45年のNHK紅白歌合戦の台本(2023.01.24)
「史料・資料」カテゴリの記事
- 明治34年の「一新講社」引き札付き(2024.09.23)
- 明治3年の『絵入智慧の環 二編上』(5)(2024.09.18)
- 明治26年の『赤穂義士真筆帖』(2)(2024.09.16)
- 明治26年の『赤穂義士真筆帖』(2024.09.11)
- 「新(しん)じいらんど」(2024.09.07)
コメント