« 愛知大学で研究発表 | トップページ | 花の豊橋鉄道渥美線&菜の花まつり »

2017年1月29日 (日)

富士の高嶺に

 昨日のフォーラムに出席するために、金曜日に豊橋に着き、今日帰京しました。ちょうど良い時間の「ひかり」がなかったので、往復とも「こだま」に乗りました。「こだま」に乗るの、初めてかもしれません。

 多くの停車駅で5~6分停車していました。その横を「のぞみ」や「ひかり」が追い抜いてゆきました。(^_^;

 「こだま」は停車駅が多いために時間が掛かるのかと思っていましたが、それだけではないのですね。

 でもそのお蔭で、富士山を落ち着いて撮すことができました。
Fuji20170129a
 上は新富士駅の手前で撮したものです。良いお天気でした。

 下は新富士駅を出て、しばらくして撮りました。
Fuji20170129b
 赤人の「田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」(318)の歌、最初に読んだ時に、田子の浦から船で駿河湾に漕ぎ出して、海から見たら富士山がよく見えた、と理解して、いまだにその解釈に曳かれているのですが、学界の大勢は、陸路からの眺望と捉えているようですね。

 確かに、富士山の手前にある山々に邪魔されて富士山がよく見えない場所を通過して、やがて眺望の良い場所に出て富士山がくっきりと見えた、という解釈も、上の写真を見ると納得できます。

 今さらながら実地踏査の大切さを思います。

« 愛知大学で研究発表 | トップページ | 花の豊橋鉄道渥美線&菜の花まつり »

日常」カテゴリの記事

万葉集」カテゴリの記事

コメント

富士山,きれいに撮れていますね。すごい。

それでも,こだまで往復は,大変でしたね。
豊橋に停まるひかりは,2時間に1本しかなく,大変不便です。
(小田原にとまるひかりと交互になっているのです。)
ひかりに乗り遅れると,次のこだまに乗っても2時間後のひかりと到着が大差ないというのが怒れます。
JR東海は途中駅を軽視しています。それでも,普段はそのひかり利用です。

新幹線開業当初は,掛川,新富士,三島などという駅はなかったので
そこへ停車するだけでも20分弱も余計にかかっているわけです。

萩さん

富士山の写真、誉めてくださってありがとうございます。

お天気に恵まれました。あと、「こだま」でしたので、駅接近で減速してくれたのも助かりました。

「のぞみ」や「ひかり」だったら、富士山のことを考える前に通過してしまったかもしれません。

豊橋停車と小田原停車は交互でしたか。

上越や北陸に比べて、といいますか、比べようもないほど、東海道新幹線は運行本数が多いのですから、停車駅はもう少し工夫してくれても良さそうに思います。

ま、そうすると、「こだま」の停車時間がもっと長くなってしまいかねないかもしれませんね。

>田子の浦から船で駿河湾に漕ぎ出して、海から見たら富士山がよく見えた、

以前、ちょいと書いたかと思うのですが、萬葉集を学び始めたころ、先輩のある方が読めと勧めてくれたのが、沢潟先生の万葉古径。そこでこの歌が乗っていて、あの考え・この説と様々な解釈を示されていた中にこんな理解もあるのだなあ・・・なるほど・・・と思った覚えがあります。沢潟先生は「富士山の手前にある山々に邪魔されて富士山がよく見えない場所を通過して、やがて眺望の良い場所に出て富士山がくっきりと見えた」と最終的には結論付けていたように記憶していますが、そこに至るまでの手続きに、万葉集を学び始めたころの私はよくもまあこんな面倒くさいことを細々とするものだなあと思ったものです。

・・・そしてそれがなしにはこの学問は成り立ちえないのだと、後から思い知らされたのですが・・・

三友亭主人さん

 こまごまとした考証って、自分でするのも、ひとさまの研究を読むのも、楽しくもあり、また面倒でもありですよね。

 読んだ人がわくわくするような研究論文を書いてみたいものと思います。

 そういう論文は、きっとわくわくしながら書いていることでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 富士の高嶺に:

« 愛知大学で研究発表 | トップページ | 花の豊橋鉄道渥美線&菜の花まつり »

2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

ウェブページ