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2016年12月 8日 (木)

真田丸跡をゆく(4)

 先日載せた写真ですが、真田丸の中心部とおぼしき大阪明星学園の東沿いの道はこのような坂になっています。
Sanadamaru06
 写真は北側から南を望んでいます。北が低くて南が高くなっています。画面右側が明星学園、左側は心眼寺。この坂には心眼寺坂という名が付いています。

 下は大阪明星学園の西沿いの道です。
Sanadamaru14
 これも北から南を望んでいます。画面左側が明星学園です。これもまた北が低くて南が高くなっています。

 どうなんでしょ? 明星学園の東西の道がともに北に降って行く坂だとしたら、明星学園の敷地も含めて、このあたり一体、本来の自然地形としては、全体が北に降って行く斜面になっていたのではないかと思います。ただ、斜面のままでは明星高校としてはグラウンドも斜面になってしまうので、盛り土(今年の流行語ですね)をして、地表面を水平にしたのではないでしょうか。

 「ブラタモリ」では、以下の史料を引用して、真田丸は一段高いところにあるとしています。
Sanadamaru21
 そして、下の画面になります。
Sanadamaru22
 ここ、場所は少し違いますが、今日の記事の2枚目に示した場所のすぐ近く(大阪明星学園の西側)です。

 近代になってから盛り土をして高くしたのだとしたら、一段高いからといって、ここの写真を示すのは不適切ではないでしょうか。南の方は高くなっているのですから、そちらを一段高いところとして示す方が良かったのではないかと思います。

 真田丸のあった場所の北部は、北へ下がって行く傾斜地だった。この傾斜は北側の堀へと続いてゆくのか、あるいは堀そのものだったか、ということになりそうです。

 昨日、心眼寺にあった明治18年頃の地図を題材にしたことで、そういえば「ブラタモリ」にも明治時代の地図が出てきたなぁ、と思い出しました。次の地図です。
Sanadamaru23
 昨日の地図より古いのか新しいのか分かりませんが、縮尺の度合いは小さく、詳しい地図ですね。

 大阪明星学園はまだ影も形もありません。でも、その西沿いの道はありますね。(^_^; 今の道よりもずっと狭いですけど、あることはあります。ただ、全く同じルートではなく、南の方は一致するものの、北に向けて途中で東側に曲がっています。

 この曲がり具合が何ともですね。昨日に引き続き、ここでもまた大坂城天守閣蔵の絵図に描かれていた斜めの道を思い出しました。
Sanadamaru02
 昨日の心眼寺の地図にこの斜めの道が描かれていなかったのは、細い道だからなのでしょう。縮尺の関係と思われます。

 地図に描かれていないからといって、存在しなかったとは限らない、という教訓を得ました。(^_^;

 さて、なんかデータを小出しにしているようで心苦しいです。(^_^;

 実際はそんなつもりはありません。

 「真田丸跡をゆく」の(1)と(2)は大阪から帰るときから構想を考えて、(1)は真田丸顕彰碑にあった大坂城天守閣所蔵の絵図を中心に記事を書きました。(2)は「ブラタモリ」を見直して、「ブラタモリ」とそこで紹介されていた松江歴史館の絵図を中心に書きました。

 これで真田丸跡の話は終わる予定だったのですが、関連記事として心眼寺のことを載せようと思い、そこで撮った明治18年頃の地図を子細に眺めていたら、のちに大阪明星学園の敷地になる場所の西沿いの道がないことに気づき、大坂城天守閣蔵の絵図を見直すことになりました。

 その後、大阪明星学園の東沿いの道も西沿いの道も、どちらも北に降る坂だなぁ、ということをつらつら考えていたら、その2つの道が坂なだけでなく、明星学園の敷地自体が元々は斜面なのではないかと思い至りました。それで今日の記事になったという次第です。

 こちらの知識が増えて行くと、同じものを見ていても、今までは気付かなかったことに気付くようになります。なかなか玄妙なものであります。

 さて、「ブラタモリ」に登場した明治の地図、今明星学園のある場所には「字 真田山」とあります。現在、この地よりも少し南東に行ったところに真田山公園があり、その北には真田山小学校。そして、真田人気故でしょうか、近辺には「真田山」の付くマンションが多数。(^_^)

 でも、元祖真田山が明星学園の地なのだとしたら、その字名は真田丸の名残りといえそうです。

 地名は大切。

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コメント

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