縄文人骨2題
今日のアサヒコムに「8300年前の埋葬人骨を発掘 縄文人の生活実態解明へ」という記事が載っていました。
縄文時代の居家以岩陰(いやいいわかげ)遺跡(群馬県長野原町長野原)から出土した人骨が、約8300年前に埋葬されたものであることが分かり、埋葬人骨としては国内最古級だそうです。
群馬です。(^_^)
この人骨は地面に掘った土壙の中に屈葬され、周辺からは身につけていたとみられる貝殻で作ったビーズ玉も見つかったとのことです。
確認されただけで6体の人骨があり、この6体以外にも多数の人骨が埋葬されているとみて調査範囲を広げる考えで、より古い年代のものが見つかる可能性もあるとのことです。
続報が楽しみです。
この記事の関連記事として、「縄文人の核DNA初解読 東アジア人と大きく特徴異なる」という今年9月1日の記事がリンクされていました。この記事、見落としていました。
それによれば、 福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3000年前の縄文人2人の歯から核DNAの一部が解読されたとのことです。それを世界各地の現代人のDNAと比較したところ、相互に近い関係にある中国南部の先住民やベトナム人などの東アジアの集団と、この縄文人とは大きく離れていたそうです。
4万~5万年前にアジア地域に到来したホモ・サピエンスは、その後、各系統に分かれたとされますが、今回のDNA解読で、少なくとも1万5千年前よりも古い時期に縄文人につながる系統ができ、東アジアや東南アジアの集団は、別の系統の中から生まれたと考えられるということです。
現代日本人との比較では、遺伝的にこの縄文人と一番近いのはアイヌ人だそうで、沖縄の琉球人、東京周辺の人が続くそうです。
言語的には、アイヌ語と日本語とは系統が違うのですよね。それに対し、琉球語は日本語の方言と位置づけられていますね。そんなあたりの絡みも興味深いです。
群馬で発見された縄文人の人骨は保存状態が良いそうで、DNAの分析ができるかもしれませんね。それもまた楽しみです。
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