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2016年9月12日 (月)

公開講座2016

 今日は勤務先で公開講座をしてきました。
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 テーマは「万葉集あれこれ」です。なんというゆるゆるなタイトル。(^_^;→レジュメはこちら

 講演概要は以下の通りです。

>壬申の乱に勝利をおさめ、強力な中央集権国家を作った天皇として知られる天武天皇が、その一方で万葉集にはユーモラスな歌も残しています。
>万葉集を通して、歴史上の人物の意外な一面を知ることができるというのも万葉集の持つ大きな魅力といえましょう。
>また4500首もの歌を収録している万葉集には、あまり有名でなくても魅力的な歌がたくさん隠れています。この講座では、そういった万葉集の魅力をご紹介します。

 楽屋話をしますと、今年度の公開講座、国文学科からは3人が出演(?)します。たまたま3人とも古典文学ですので、何か共通テーマで話をしたらどうかということになりました。

 すると、中世和歌の石川先生が、足利尊氏は和歌にも関心が深かったので、そんな意外な事柄を取り上げたいと発言しました。それを聞いて頭に浮かんだのが天武天皇です。天武天皇には「よき人のよしとよく見て」の歌や、「わが里に大雪降れり」の贈答歌があります。これらの歌を通して、日本書紀からは知り得ない天武天皇の別の側面を伺い知ることができます。

 そんなわけで、「やりましょう!」ということになり、「日本文学再発見シリーズ」という共通テーマが決まりました。

 それはよかったのですが、天武天皇の歌だけでは90分とてももちません。(^_^; あと2人くらい歌人が欲しいところです。でも結局見つからず、上に引用した講演概要の後半のように、私が独断と偏見で選んだ、あまり知られざる万葉名歌についても触れることにしました。木に竹を接ぐような内容ではありますけど、「日本文学再発見」という共通テーマにはまあ乗っかるかなと。

 知られざる万葉歌とはいっても、まほろぐにお越しの皆さんには馴染みの歌ばかりかもしれません。

 天武天皇の歌があまり少なくてもと思い、「あかねさす」の歌もとり上げました。この歌、深刻な三角関係の歌ではないらしいことは段々浸透してきていると思います。

 額田王の歌に応えた人物が袖を振った「君」に代入される。いったい誰が歌を返すのかと見守っていたら、何のことはない夫である大海人皇子が歌を返した、という伊藤博さんの解釈に心惹かれます。そりゃぁ宴席は確かに盛り上がったでしょうね。

 そういう大海人の姿は、ひょっとしたら「よき人のよしとよく見て」の歌や、「わが里に大雪降れり」の歌と重なりはすまいかと今回初めて気付きました。すでにどなたかおっしゃっているかもしれませんけど。

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コメント

レジュメ、見ました。「福の いかなるひとか」「天の鶴群」なんて好きですなあ・・・
学生の頃、こんなのもあるんだと感心させられた歌達です。

三友亭主人さん

 レジュメにお目通し頂きましてありがとうございます。

 2首ともいい歌ですよね。

 4500首もあれば、あまり有名でない歌の中にも良い歌は隠れていることでしょうが、やはり良い歌はそれなりに知られているわけで、今回選んだ諸歌も決して無名な歌ではありませんね。

 一般にはあまり知られていなさそうな度合いの兼ね合いが難しかったです。でも選歌は楽しい。(^_^)

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