動物俳句かるた
このようなものを入手しました。山口誓子監修、俳句文学館編著の「動物俳句かるた」です。昭和52年11月1日初版発行とあります。
かるたが好きで、動物も好きですので、二拍子揃ったこのかるた、楽しいです。
俳句は特に好きでも嫌いでもありませんが、今後は老後の趣味にしますか。(^_^)
ブログのネタがない日は1句ひねったりして。←そっちの方がもっと大変かも。(^_^;
このかるたは、動物をよんだ俳句のみからなっていて、江戸時代から近現代までが対象です。百人一首方式ではありませんので、複数の句が採られている作者もいます。
8枚選んでみました。著名句が多くなってしまいました。
これらの読み札は以下の通りです。
す:雀の子そこのけそこのけお馬が通る(小林一茶)
と:とんぼつり今日はどこまで行ったやら(千代女)
ね:猫の子のすぐ食べやめて泣くことに(中村汀女)
は:初しぐれ猿も小蓑をほしげなり(松尾芭蕉)
ふ:古池や蛙飛びこむ水の音(松尾芭蕉)
む:胸までのれんげ小犬は迷いゆく(中村草田男)
や:やせ蛙負けるな一茶これにあり(小林一茶)
ろ:炉ふさげば狸に返る茶がまかな(巌谷小波)
読み札の実物はこんな感じです。
裏側には季節と季語と解説が載っています。
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このようなカルタがあるのですね。「俳句文学館」のこと、恥ずかしながら初めて知りました。新宿にあるようです。機会があったら行ってみたいと思います。
中村汀女の俳句の絵札、突っ込みどころ満載(笑)。どう見ても子猫には見えませんし、器の中が魚の骨というのはあんまりです。
この絵だと、猫が途中で食べるのをやめて鳴いたのは「もっとおいしいものを食べさせて」のメッセージのように見えてしまいます。
こういうときには、水分補給も同時にできるウェットタイプのフードがいいんですよね。
ついでに、なれていない猫の側にはあまり居続けない方が良いのです。静かで落ち着ける環境を用意する方が、早く慣れます。
……俳句の感想ではありませんね。失礼いたしました。(笑)
そういえば、子どもの頃、弟たちが遊びからなかなか帰ってこない夕方などに、母が千代女の俳句を口にしていました。半世紀近く前のことです。トンボつりができる環境ではありませんでしたけれど。
投稿: 朝倉山のオニ | 2016年8月12日 (金) 13時44分
朝倉山のオニさん
コメントをありがとうございます。
いや、さすがですね。私はぼーっと見ていただけですけど、ネコにお詳しい方が見ると、ツッコミどころ満載なのですね。言われてみれば納得できます。(^_^)
絵札を描いた人、ネコのことあまり詳しくないのでしょうね。
このネコ、座り方もちょっとヘンじゃないですか? ネコって、もっと足を揃えて座っているような気がしますけど。
汀女というと、「咳の子の なぞなぞあそび きりもなや」が思い浮かびます。ネコの子の句も幼いもの(人間ではありませんが)への愛情を感じます。
とんぼつりの句、朝倉山のオニさんには懐かしい句なのですね。載せて良かったです。
投稿: 玉村の源さん | 2016年8月12日 (金) 14時17分
源さんのご指摘のように、座り姿の書き方も気になりますね。
もしかしたら、トラの写真かなにかを参考にしたのでは、という気がします。
俳句そのものは、子猫への気遣いが伝わってきますよね。この子、このあとはひもじい思いをせずにすむようになったのでしょうか。
幼い子どもとなぞなぞやしりとりをすると、本当にきりがありません。(笑)
投稿: 朝倉山のオニ | 2016年8月12日 (金) 15時04分
朝倉山のオニさん
あ、やはり座り方もヘンですか。私の目もまんざらではない。←すぐに自画自賛するところがいけない。(^_^;
言われてみれば、確かに虎という感じもします。その昔(江戸時代でしょうか、あるいは室町?)、虎を見たことのない日本の絵師は猫をモデルに虎を描いたので、ネコっぽい虎の絵があると聞いたことがあります。←聞いた先は多分「開運! なんでも鑑定団」です。(^_^)
虎の写真か何かを見て描いたのだとすると、その逆パターンですね。(^_^)
句のネコの子、この先どうなったのでしょうね。「咳の子」が拾ってきたのだとしたら、このまま中村家の飼い猫になったかもしれませんね。早くお腹いっぱい食べられるようになったでしょうかね。
投稿: 玉村の源さん | 2016年8月12日 (金) 15時43分