森ノ内木簡の「馬」の字
昨日アップした「西河原森ノ内遺跡木簡の釈文」に筒井先生から以下の通りのコメントを頂きました。
>現物、赤外線寫眞、複製を並べていただいた御蔭で、複製の摸寫がかなり當てにならないことが分りました。
>とすると、個人的には10字目の「馬」とされてゐ
た字が氣になつてきました(複製ではたしかに「馬」ですが)。
>現物、赤外線寫眞での10字目は、御覽になつて「馬」として行けさうでせうか。
これまた、コメントには画像を貼れないので、新規記事としました。ココログはこの点が不便ですね。
この字もまた、現物、赤外線写真、ともにかなり不鮮明ですね。
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源さん、たびたび御手數をかけました。最初は、表紙掲載の木簡の文字が釋文のやうには見えず、これを資料として授業で學生に示すのは不安ではないかと思つて書込みをしたのでした。問題の多いと思はれる箇所を、現物、赤外線寫眞、複製と並べて見せていただいて、いろいろ考へさせられるところがありました。
このたびの10字目も、複製の「馬」字を見た目で現物、赤外線寫眞を眺めると、「馬」らしく見えないわけではありませんが、確定するには多少無理があると思ひます。候補の一つとしておいた方が良ささうです。
投稿: | 2016年8月 1日 (月) 19時34分
筒井先生
国語表記史上、極めて貴重な資料でありながら、従来、鮮明な画像を目にしたことがありませんでしたので、今回の複製に飛びついてしまいました。
これならば授業や公開講座などで使えると思いました。でも、ご指摘によって、それはかなり危険であることが分かりました。
ご指摘頂いたこと、誠にありがたく存じます。
投稿: 玉村の源さん | 2016年8月 1日 (月) 21時06分