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2016年8月 4日 (木)

『平安時代記録語集成』

 この度、峰岸明氏の『平安時代記録語集成』上下(吉川弘文館)が刊行されましたので、早速購入しました。
Kirokugo01
 上下それぞれ1600ページ前後もある大冊です。

 内容は、小右記や御堂関白記のような平安時代の日記に使用されている記録語の用例集です。下巻には約2000語の「記録語解義」が附載されています。こちらは記録語辞典です。
Kirokugo02
 峰岸先生は平成24年に逝去されました。今回の出版は先生のご遺志を継ぐものです。

 吉川弘文館編集部の記述に依れば、峰岸先生と吉川弘文館との間で、記録語辞典刊行の仕事が進行中だったのが、刊行に到る前に、峰岸先生がご病気になられ、長期入院の末に逝去されたので、この事業は完成に到りませんでした。

 そこで、先生が長年月に亙って作成中だった、辞典のベースとも言うべき用例集をメインとし、それに加えて、生前に書き終えていらした約2000の辞書項目を附載する形での刊行に到ったということです。

 ご本人にしてみれば、辞書項目を完成させた上で、校正にも目を通したかったことと拝察されます。さぞ、心残りだったとは思いますが、生前のお仕事が形になったことは何よりのことと思います。

 峰岸先生とは、私が学部2年の時に、非常勤でいらしていた先生の国語学演習(古今著聞集の演習でした)を履修して以来のご縁でした。

 我々の古典語辞典でも、当初は、記録語は峰岸先生に執筆をお願いする予定だったのですが、諸般の事情で、収録語数を大幅に減らして、基礎語辞典になってしまったことで、それが叶いませんでした。それを残念に思っています。

 先生はお若い頃に色葉字類抄の索引を刊行されていらっしゃいますが、そのお仕事も記録語辞典の編纂を念頭に置かれてのことだったようです。

 今回の御著書、畏れ多いことながら、わが身を勉励するよすがとも致します。

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