『纏向発見と邪馬台国の全貌』
昨年、福岡、大阪、東京の3ヶ所において開催された古代史シンポジウムが順次単行本になります。
第1冊目が刊行されました。この冊は福岡でのシンポジウムの記録です。
今後、9月に第2冊『騎馬文化と古代のイノベーション』、10月に第3冊『前方後円墳の出現と日本国家の起源』が刊行される予定だそうで、楽しみです。
現在における到達点を示すものとして貴重な書籍と思います。専門的でありながら、脚注の用語解説が充実していて分かりやすい内容になっています。
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邪馬台国に関しては、いろんな人がいろんな立場から発言をなさっており
いったいどの方の話を信じれば・・・むろん自分の頭で考えるのが一番なのですが、やはり考え方のベースになるような、ある意味スタンダードな考え方のようなものがほしいもの・・・
そういった意味では、こんな本はありがたいですね。早速本屋を探してみたいと思います。
投稿: 三友亭主人 | 2016年7月31日 (日) 08時41分
三友亭主人さん
邪馬台国に関しては本当に夥しい数の発言がありますね。比定地もたくさん。(^_^;
ともすれば場所探しのようになっていますが、この本は所在地については関心が低いようです。
邪馬台国が九州にあったかヤマトにあったかによって、当時の日本の有様や大和朝廷の成立時期なども大きく変わってきますので、所在地も重要事ではあるのですけど。
広くさまざまの視点から邪馬台国のことを考えた本だと思います。
投稿: 玉村の源さん | 2016年7月31日 (日) 22時28分