和装本『校本萬葉集』
ネットオークションに、大正13年刊行の和装本の『校本萬葉集』が出ていました。
出品価格は100円です。出品者からの、「ボロけた古本です。まだ使えそうです。」というコメントが付いていました。
「ボロけた古本」という言いぐさはあんまりですね。『校本萬葉集』のこと、何も知らないのでしょうね。
買っても場所塞ぎですが、100円なので、入札しました。そうしたら、徐々に値が上がって行きました。いくらまでなら追随するか迷います。
和装本の内容自体は、後に刊行された洋装本に完全に取り込まれていますので、洋装本を持っていれば、和装本を所持する意味はないといっても良いでしょう。
「さて、どうしたもんじゃろのお」と迷っているうちに、7450円で他の人に落札されてしまいました。
これで良かったのかどうか。(^_^;
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コメント
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恥ずかしながら校本に和装本があることを知りませんでした。
でも、そんなのもヤフーオークションには出てくるんですねえ・・・しかも・・・100円スタートとは・・・
私が参加していたなら・・・7480円ぐらいまでなら出せたのに・・・(笑)。
本棚が貧弱ですから・・・まだまだ余裕もあるし・・・このぐらい場所をとってもらった方が・・・
投稿: 三友亭主人 | 2016年5月 3日 (火) 15時44分
三友亭主人さん
はい。大正13年~14年に刊行された和装本25冊が『校本萬葉集』の最初の形です。
これをそのまま洋装本9冊に影印、編成替えし、増補を1冊加えて、全10冊本の普及増補版として、昭和6~7年に岩波書店から刊行されました。
そんなことで、校本としての価値は洋装本に完全に吸収されていますけど、研究史としての価値はありますよね。そんなあたりで迷うところでした。(^_^;
投稿: 玉村の源さん | 2016年5月 3日 (火) 16時15分
いやいや、字が大きめで老眼に優しいという利点があるのではw B5版でしょ?コレ。
投稿: 惟光 | 2016年5月 4日 (水) 19時39分
惟光さん
確かに。(^_^)
洋装版は縮刷ですからねぇ。おっしゃるとおり和装本の方が目に優しいと思います。サイズはB5だと思います。
買えば良かったかなぁ。「迷ったら買う」というのを心得にすべきかも知れませんね。(^_^)
大分前(3月下旬)に、惟光さんのブログに名前を出して頂いたのに、コメントせずに失礼しました。ちょっとタイミングを逃してしまいまして。
あの日自体はZ学会の常任委員会があったので、例会に参加できませんでした。
投稿: 玉村の源さん | 2016年5月 4日 (水) 20時33分