ちりめん本『因幡の白兎』
ちりめん本の『因幡の白兎』を手に入れました。入手先は例によってネットオークションです。(^_^) ほんと、ネットオークションは宝箱のようです。
奥付です。明治19年の刊行ですね。
ちりめん本というのは、和紙を縮緬のように加工した本です。英語などの欧米語に日本の昔話などを翻訳し、外国に輸出しました。
船による長期間にわたる輸送でもくしゃくしゃにならないように、このような加工をしたのでしょうかね。あるいは、ジャポニスムといったところでしょうか。
八十神はこんな感じです。服装はなんとなく中世風ですね。eighty Princes とありますけど、あまりPrinceという感じはしません。(^_^)
これが大国主でした。最初はちょっと気付かなかったです。
これらの装束を初めて見たときは時代考証の間違いと思ったのですが、別にそんな風にとらなくても、御伽草子の頃のイメージって考えれば良いのかもしれません。
『古事記』の「稲羽の素兎」は、そもそも日本にワニがいたのかという根本的な疑問から、ここでいうワニはサメのことではないか、などという議論があるのですが、このちりめん本ではcrocodileとなっていました。絵もワニですね。
あれこれ興味深い本です。
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