略解を買った
『万葉集略解』を入手しました。入手先はまたネットオークションです。全30冊揃えで1万7000円で落札できました。
入手はしたものの、果して使うかどうか。(^_^;
使わないかもしれないものをなぜ買ったのかというと、たまたま見かけたのと、安かったので。(^_^;
こんな理由で物を買っているから、お金も貯まらないし、家も片付かないのですね。(^_^;
ネットの「日本の古本屋」で探すと『万葉集略解』の江戸時代の版本は3万円~6万円でした。3万円を超えるようなら撤退しようと思っていましたが、幸いそこまで行かずに落とせました。(^_^)
巻末に、嘉永二年(1849)の晩冬に閲覧した旨の「緑埜 藤原忠順」という朱書があります。
上野国の郡名に「緑埜(緑野)」があります。また、「忠順」という名で思い浮かぶのは小栗上野介忠順です。ひょっとしてと思いましたが、小栗上野介の知行地があった権田村は緑野郡ではなく群馬郡です。どうもダメそうです。忠順違いなのでしょう。残念。(^_^;
これに続くページには出版広告があります。
さらにその続きと、刊記。
宣長の著作がずらりと並んでいて、壮観です。
« ポケットWi-Fiのケース(うさぎ) | トップページ | 奈良の鹿愛護会会員証2016 »
「万葉集」カテゴリの記事
- 温古堂本元暦校本万葉集(2023.01.19)
- 「倭歌」をめぐって(2022.11.02)
- 「倭歌」木簡の記事(まとめ)(2022.11.01)
- 『国語と国文学』最新号は上代特集(2022.10.25)
- 澤瀉先生ご逝去の折(2022.10.24)
「史料・資料」カテゴリの記事
- 昭和12年の「小学生のおさらひ」(2)(2023.02.06)
- 昭和12年の「小学生のおさらひ」(1)(2023.02.05)
- 吉良上野介の首請け取り状(2023.02.03)
- 昭和54年の両毛線全通90周年記念入場券(2023.01.25)
- 明治26年の『奈良名所記』(2023.01.14)
これはこれは、なかなか結構なものをお求めで・・・
和本にはあこがれますなあ・・・自分もこのようなものを蔵書にしてみたいと思いますが、なかなか夢はかないません。
略解の手持ちは大正元年版の博文館(だったかな?)のもの。大切に使っている(というよりはほとんど使っていない)つもりなんですが、ともすればページをめくるときにぺりっと行きそうな状態になっています。
ところで、ふと思うのですが私たちの若いころ(こう40年近くも前ですね)でも、注釈書類は古いものが多く、かなり古本屋さんでかなり年季の入ったものしか手に入らなかったものですが、最近の若い方々は、そのあたりの注釈書をどうやって手に入れられているんでしょうね?
まあ、ネット上でかなり見られるようにはなってきましたが・・・
投稿: 三友亭主人 | 2016年5月 1日 (日) 09時31分
三友亭主人さん
和本は良いですよね。(^_^)
子供の頃から、和本に限らず、日本の古い物好きで、中学生の頃、母方の祖父の家から火鉢やら矢立やらを貰ってきたりしました。祖父だって、明治後半の生まれでしょうから、矢立を使っていたわけではなく、古道具やあたりで入手したものではなかったかと思います。血ですなぁ。(^_^)
中学の修学旅行で京都に行った時に、京都の古書店で巻物を買ったのが初めて購入した和本でした。『一銭職由緒之事(あるいは巻だったか)』という髪結いの由緒書きでした。内容に関心があったわけではなく、巻物という理由だけで購入しました。伊勢、奈良を経て、最後が京都でしたので、まだお金が残っていたところを見ると、ずいぶん安かったものと思います。
三友亭主人さんの「和本にはあこがれますなあ」の一言がきっかけで、すっかり忘れていたこんなことを思い出しました。半世紀も前です。(^_^)
和本だというだけで、中身と関係なく購入したあたり、今にして思えば、この頃から危険な兆候があったというべきでしょう。栴檀は双葉より……です。
私の手持ちの略解は、正宗敦夫や与謝野夫妻が刊行した日本古典全集です。赤い表紙の文庫本。あれも大きな仕事ですね。
で、私もこの略解もほとんど使っていませんでした。
戦後の注釈は、あれこれよく使いますけど、それ以前のものは研究史的な存在になってしまっているので、あまり見ません。特に略解は簡略ですし。
今どきの若い方々は大学にある本を使うことが主なのではないでしょうか。
私も学生時代、万葉集総索引は買いましたが、注釈を買うようになるのは少し先でした。注釈と言っても沢瀉氏のとか、全注とかですね。それから校本万葉集や写本の複製。これらが優先で、古注釈はいまだにあまり持っていません。(^_^;
投稿: 玉村の源さん | 2016年5月 1日 (日) 16時38分