絵はがき「明日香の面影」
ネットオークションで入手しました。戦中のもののようで、飛鳥寺発行です。
袋です。7枚入っていました。
飛鳥寺の境内にあるという万葉歌碑。題字は近衛文麿、歌は佐佐木信綱の筆になるとあります。この歌碑は現存するようですが、恥ずかしながら私は記憶にありませんでした。(^_^;
この歌碑が作られたのは昭和12年とのことですので、この絵はがきもそれ以降のものです。
雷岳。右が雷岳で左は甘樫丘でしょうね。
大原の里と八釣山。
大和三山。
甘樫丘の上から私が撮った大和三山。
絵はがきのはこれよりもやや高い位置からの撮影のように思えます。どこから撮ったんでしょ?
これらの絵はがきそれぞれのオモテには薄く小さな字でスローガンが書いてあります。読みにくいのですが、虫眼鏡を使って見てみると、「増せよ生産愛せよ資源」「建設へ捧げよ勤労銃後の努め」「総力戦一人一人が皆戦士」などとあります。戦中のものでしょうね。敗色が濃くなってからのもののように見えます。
物資も不足していたご時世に、こうしたのどかな絵はがきを作るには、こういうスローガンを入れる必要があったのでしょうかね。
« 九度山でも「真田丸」展 | トップページ | 円形広場の積雪 »
「飛鳥・奈良」カテゴリの記事
- 飛鳥・藤原の世界遺産登録を目指し、万葉集を前面に(2021.04.03)
- 亀形石造物発見は20年前(2020.12.23)
- 生きていた油坂池(2020.11.30)
- 奈良旅手帖2021(2020.11.26)
- 奈良の「つなや」と「魚佐」(2020.09.18)
「史料・資料」カテゴリの記事
- テレビのリモコンが10万円?(2021.03.23)
- 昭和34年のNHK番組表(2021.03.22)
- 大正12年の『市町村大字読方名彙』と六合村(2021.03.20)
- 今日は柿本人麻呂忌だそうで(2021.03.18)
- 明治27年の『尋常小学習字帖』(2021.03.09)
これはまた貴重なものを手に入れられましたねえ。なかなか今ではみられない風景があります。
大和三山の写真は確かにどこからとったか気になりますね。角度からすると大原とか、酒船石当たりの後者ではないんでしょうかね。今度機会があれば確かめてみます。
投稿: 三友亭主人 | 2016年1月18日 (月) 23時07分
三友亭主人さん
早速コメントを頂き、ありがとうございます。
飛鳥って、今も昔も変わっていないなんて思ったら大間違いですね。(^_^;
雷岳のあたり、今は立派な道が通っていますものね。
大原のあたりはあまり変わっていないでしょうかね。
大和三山の撮影場所のナゾ、ぜひ。確かに、高度だけでなく、角度も違いますよね。撮影場所がピタッと判明したら愉快ですね。
7枚入っていたうち、ご披露するのを割愛したのは、飛鳥大仏、石舞台・酒船石、明日香川と甘南備の里の3枚です。
前2者は今と変わらないから(飛鳥大仏の写真は私が撮った方が良く撮れていますし(^_^))、あとの1枚はただの小川にしか見えないからです。←強気な発言。(^_^;
でも、ほんと、貴重なものが手に入りました。失くさないようにしないと。
投稿: 玉村の源さん | 2016年1月18日 (月) 23時23分