古代地名検索システム
奈良文化財研究所がネット上に「古代地名検索システム」を公開しました。
URLは、http://chimei.nabunken.go.jpです。
和名抄の国郡郷名が漢字とかなと両方から検索できます。たとえば、漢字「拝師」で検索すると、以下のような結果が得られます。
地名を構成する漢字一字からの検索も可能です。
実は、こういうの作りたかったんです。定年退職後に。
でも、「先を越された」などという思いは全くありません。人様が作ってくださればこんな楽なことはありませんし、自分で作ると言ったって、プログラミングができるわけではありませんので、市販のデータベースソフトにデータを入力するだけのことです。
良いものを作って戴いて、ただただ感謝です。地名検索が楽になります。
ただ、今のところ、まだ和名抄や地名辞書のデータが入っているだけで、今後、木簡や正倉院文書などのデータを入力して行くようです。楽しみです。♪
さて、例示した「拝師」ですけど、これらは古くは「林」と表記していたものでしょう。それが、郡郷名は漢字2字で表記しなくてはいけないことになり、困ったのでしょうね。2字で表記するとすれば、「は」+「やし」とするか、あるいは「はや」+「し」とするか、何れかでしょう。前者は難しいでしょうね。後者ならば「早石」などの組合せも可能でしょうが、「拝師」というのは好字として選ばれたのでしょう。
でも、その表記がこれだけぞろぞろと出てくるということになると、これはたまたま同じ表記が選ばれたというより、真似たのでしょうね。
なんかね、面白いです。
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なるほど・・・これは便利そうですね。
・・・というか興味深いって・・・とこかな。
どう使いこなすか・・・それがよく分かっていなければ、便利なわけはないですからね。
でも、「かな」のほうで検索をかけてみると、いろんな表記が出てきたりして・・・楽しいです。
投稿: 三友亭主人 | 2015年12月17日 (木) 23時01分
三友亭主人さん
なんかね、楽しそうですよね。♪
あれこれ操作しているうちに使い道が見えてくるかもしれませんね。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2015年12月17日 (木) 23時18分