お寺の盆棚
今日はお寺でお盆の法事がありました。群馬は8月ですが、うちのお寺は東京なので、7月です。
盆棚(精霊棚)に興味を持ち、ご住職の許可を得て、写真を撮らせて頂きました。
例年よりもほおずきを多くしたとおっしゃっていました。ほおずきは故人が帰ってくる時の灯りになぞらえたようです。
手前中央に切り子の容器が3つ並んでいます。
中央のには御飯が盛ってあって、そこに五色の幡が立っています。幡には、「我則歓喜諸仏亦然」「是名持戒行頭陀者」「能於来世読持此経」と書いてあります。文字には興味津々です。帰宅して調べてみたら、これらは、法華経見宝塔品第十一の偈文であることが分かりました。「宝塔偈」と呼ばれます。
1枚目の写真に見えるように、盆棚の左右にも同じ五色に染めた布が飾ってあります。緑は黒の代用とすると、五行説の五色と重なりますが、上から緑(黒)・黄・赤・白・青という順が不審です。五行説とは直接には関わらないのかもしれません。
3つの切り子容器のうちの左側には小さく切った茄子が入っていました。施餓鬼のためのものなのでしょう。
右側のには草が。みそはぎと思われます。
正面奥には位牌が並んでいます。「四生六道法界萬霊位」「檀信徒先祖累代之諸精霊位」「護国之戦死病歿公務殉職之英霊位」と並んで、真新しい「東北関東大震災横難横死之諸精霊位」が。
このお寺のご住職は、東日本大震災の直後から、お彼岸・お盆の法要の度に、震災の被害者の菩提もともに弔ってくださっています。義援金もずっと募集なさっていました。
お寺の盆棚、あれこれ興味深いものが満載で、法事が終わった後も、しばし観察しただけでは飽き足らず、写真まで撮らせて頂いてしまいました。
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