元禄14年元日の日食
3月というと、松の廊下の刃傷のあった月。12月と並んで忠臣蔵の月でもあります。HPの表紙も忠臣蔵バージョンに変えました。(^_^)
しばらく前に、昭和46年の「大忠臣蔵」第1話の台本を入手しました。この作品はNET(現テレビ朝日)で1年間にわたって放送した連続ドラマです。当時、毎週楽しみに見ていました。
第1話だけでなく、全体について主な配役は以下の通りです。
大石内蔵助……三船敏郎
吉良上野介……市川中車→市川小太夫
浅野内匠頭……尾上菊之助(現・菊五郎)
瑶泉院……佐久間良子
りく……司葉子
堀部安兵衛……渡哲也
萱野三平……石坂浩二
お軽……山本陽子
小林平七……芦田伸介
立花左近……松本幸四郎
俵星玄蕃……勝新太郎
豪華絢爛。民放の大河ドラマといった感じです。矢頭右衛門七は田村正和です。まだ若かったのですねぇ。間十次郎が蜷川幸雄という配役もあります。あの蜷川氏ですね。
表紙に(カラー)と書いてあります。昭和46年というと、もうカラーの番組が普通だったような気がしましたが、そうでもなかったのでしょうかね。
この作品、第1話で日食が出てきたのが印象に残っていました。元禄14年は元日に日食があり、この年の大事件の予兆のような感じで描かれていたのが新鮮だったのです。この年元日の日食を取り上げた作品はそれまで見たことがなかったと思います。
調べてみたら、この日食は史実だったので、「ほー」と思ったのでした。
このシーン、第1話の冒頭付近に出てきたような気がしていましたが、台本ではラストシーンでした。
『武江年表』の元禄十四年の項に「正月元日、卯辰刻日蝕、[八分]」」とあります。午前中ですね。
日食は新月の時にしか起きないので、1月に日食があれば、旧暦ではほぼ元日ということにはなりますけど、元日に日食なんかが起きたら、当時の人はさぞイヤだったでしょうね。
浅野家と吉良家ゆかりの人々にとっては、実際にとんでもない災いが降りかかってしまったわけですけど。
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