さらば川原湯温泉駅
今日は午前中にお寺でのお彼岸の法事に参列し、午後は吾妻線の川原湯温泉駅に行ってきました。
この駅は、八ッ場ダム(民主党が政権交替した折に待ったを掛けたダムですね)ができるとダムの底に沈んでしまいます。高台に新駅がすでに完成し、10月1日からは新駅での営業が始まります。今の川原湯温泉駅に列車が止まるのは明日までです。25日から30日までは区間運休、バス代行運転になり、その間に線路の付け替えや試運転が行われるようです。
川原湯温泉駅の駅舎は、築70年を超え、吾妻線で唯一残る木造駅舎だそうです。
ということで、連日、大勢の人が駅に訪れているようです。
私は、テツではないのですが、大学院生の時に川原湯温泉には何度も来ています。叔父さんが川原湯で温泉旅館を経営しているという院生がいて、一時期、夏休みや冬休みなどに大勢で押しかけていたのです。今思えば旅館には迷惑だったことと思います。(^_^;
恩師O先生が参加されたこともありました。
もう30年以上も前のことで、そのころは群馬で就職するなんて全く思ってもいませんでした。
群馬に来てからは川原湯には一度も行っていません。そんなわけで、懐かしさもあって、行ってみようと思った次第です。
駅舎です。
後方に見える高架は線路ではなくて道路だそうです。大分高いところに建設中です。
帰りの上り列車が来るまで1時間以上もありましたので、少し歩いてみました。下は吾妻渓谷です。紅葉のころの美しさが想像されます。この渓谷もまたダムの底に沈んでしまいます。
駅の跨線橋です。大分老朽化が進んでいます。
そうこうしているうちにやってきた下り列車です。単線ですので、やがて入線する上り列車を待って、同時に上り、下り両列車が出発します。
感無量なものがありました。来て良かったです。
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一つの思い出が湖の底に沈んでしまうのですねえ・・・寂しいことです。
いまちょいと川原湯温泉のHPを見たのですが、なかなか風情があっていい温泉じゃあないですか。
惜しいものです。
>群馬に来てからは・・・
中途半端に身近な存在になるとかえって足を運ばなくなるもので・・・
私なんか奈良に出て来てから、観光で京都に行ったのはほんの数度・・・あとは仕事か古本屋回り。
何時でもいける・・・と思うから、逆になかなか足を運べないんですよね・・・
投稿: 三友亭主人 | 2014年9月23日 (火) 23時00分
三友亭主人さん
本当に、懐かしい場所ですので、そこがなくなってしまうというのは寂しいことです。
若山牧水もここを気に入っていたようです。我々がお世話になった宿には薪の暖炉があって、薪をくべたり、何も考えずに火を見つめていたりしました。
そういうしんみりした時間ばかりではなく、歌を歌って騒いだり、迷惑も掛けました。恩師と将棋を指したのも懐かしい思い出です。大体負けてしまうのですが、たまに勝てると嬉しかったです。
近いとかえって行かないって、ありますね。かの有名な草津温泉も、たまたまそこを通ったのと、シンポジウムがらみで訪れたのと、合わせても3回くらいしか行っていませんし、泊まったことはありません。湯もみの体験はしましたが。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2014年9月24日 (水) 00時41分
私の母の生家は下久保ダムの底に沈んでいます。小学校や、貴重な鉱物や縄文遺跡等も沈みました。作る前は、観光地として人がもっと来るだろう、なんて声もありましたが、今はさむざむとした風景です。
川原湯温泉もそうですが、首都圏の水がめとして、故郷が水の底に沈む、そこまでしなくてはならないのか、疑問しかありません。
投稿: しーちゃん | 2014年9月24日 (水) 18時33分
しーちゃんさん
お母様の御生家はダムの底ですか。それは感無量なものがおありでしょう。
ダムの役割は水がめの他にも、治水や発電など様々ありましょうが、人口減少など、環境の変化によって、必要性も変わって行きますね。計画から設計、建設と、完成までには長期間かかりますので、その間に情勢が変化してしまうということもありましょうね。
投稿: 玉村の源さん | 2014年9月24日 (水) 23時20分