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2014年8月22日 (金)

過ぎたるはなほ

 先日の19日と20日、私が担当している授業の期末レポートの締切日でした。

 提出は、紙でも電子ファイルでも良いことにしています。夏休み中なので、帰省している学生への配慮でもあります。

 紙で提出した学生の方が多かったですけど、メールの添付ファイルの学生も結構いました。

 あらかたがワードで、PDFがほんの数人。一太郎はゼロでした。一太郎派としては寂しいです。PDFでの提出は、もしかしたら一太郎をPDFに変換したものかもしれません。一太郎のままでOKですよ。

 メールは様々です。あらかたは問題ないのですが、メール本文がなくてレポートだけ添付したもの、メールのタイトルがないもの、など、適切さを欠いたものも若干ありました。

 中に、メール本文の中に、以下のような文言を含むものがありました。

>非常にご多忙かと存じ上げますが、目を通していただけると幸いです。
>どうかよろしくお願いいたします。

 私が出題したレポートですし、紙でも添付ファイルでも良いことにしてあるし、締切に遅れた訳でもないのに、なぜ「目を通していただけると幸いです」みたいな書き方をするのか。

 「非常にご多忙」でも「目を通」すのは当たり前のことです。

 不適切な謙譲表現は不快ですね。

 なんてことを、全世界に向けて発信しなくても、本人に言えば良いようなものですけど、本人に言うだけだと、まほろぐのネタにならないので。

 まほろぐ至上主義です。(^_^;

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授業」カテゴリの記事

コメント

学生へのツッコミはごもっともなのですがw、そういう文面を書ける(そういう言葉を知っている)ところは評価してあげましょうよww。使う場面は間違えてますがwww。

惟光さん

 好意的なコメントをありがとうございます。(^_^;

 ううむ。まぁ、今後は就職関係のメールのやり取りなどをすることも多いでしょうが、適切な書き方ができるようになることを望みます。

 一太郎は万能なのに、使う人少なくなってますよね。

 敬語の使い方を間違える子って、まじめで、直接話すと、顔を赤らめるような気がしますがどんなものでしょうか?

 その学生にとって、大学の先生って、とってもえらくて、自分のたいしたことないレポートを読んでもらうのは気後れする・・・という気持ちなんじゃないかな。

 まぁ、講義の中でちらと話して指導すれば、理解するんじゃないでしょうか。
 

しーちゃんさん

 好意的なコメントをありがとうございます。

 敬語って、普段使い慣れていないと難しいですね。今回のケースとは全く違いますけど、テレビのニュースで、事件の目撃者にインタビューすると、その人が容疑者に敬語を使っていることがしばしばあります。

 あれなどは、尊敬語と丁寧語との取り違えなのでしょうね。本人は、取材者やテレビの前の視聴者に対して丁寧な言い方をしているつもりなのに、それが容疑者への尊敬語になってしまっているという。

 テレビカメラの前で緊張もしていることでしょうから、なおさら混乱してしまうのでしょうね。咄嗟の時、私も自信はありません。(^_^;

 一太郎が少数派になっていることは誠に残念です。パソコンを買うと、はじめからワードが入っている状況では勝負になりませんね。

 なお、わが学科の同僚は一太郎派が多数です。(^_^)

この問題は意外に根が深いと思ひます。若い人が他人にどう思はれてゐるか、嫌はれてゐるのではないかと過剩に用心深くなつてゐることを感じてゐます。そこで自己防衞のためについ過剩な謙讓語を用ゐることになるといふことはないでせうか。
また教員の中に「畏れ多くも私ごときが源氏物語を講じさせていただくのは汗顔の至りです」などといふ文章をシラバスに書く者がありますから、そんな影響が學生に及んでゐるのかも知れません。

最近目に見えて増えてきたMacユーザーが、文字化けやレイアウトの崩れなどの問題を回避するためにPDFファイルで提出した可能性もあるのではないかと想像しました。

諒軒さん

 コメントをありがとうございます。

 なるほどと思いました。ご意見、説得力があります。

 言葉の問題は、やはり言葉単独の問題ではなく、文化や社会情勢が反映しているのだと、改めて気付かされました。

 シラバスにそんなことを書く教員がいるのですか。どうかしてますねぇ。

 PDFを使った理由は一太郎しか思い至りませんでした。なるほど、Macもありそうですね。すみません。Macは全く念頭になくて。(^_^;

ちかごろはPDFの文字列もコピペできるやうになつて便利になりました。
最近、いろいろな提出物にはPDFを使うようにしています。一つには、書式の崩れに対する予防です。ワードでも再生機種が違ふとフォントや改行位置、テキストボックスの位置などにズレが生じます。PDFだとある程度、原型をとどめますので、とくにMS明朝を嫌つてヒラギノ明朝とかを使ふこともあり、学部等への書類などもPDFで提出してゐます。半分は嫌がらせもありますが。
ワードもしくは一太郎のオリジナルデータとPDF(書式見本を兼ねます)にTXTファイルの三点セットでの提出が丁寧ではないでせうかね。
鯨軒さんのご指摘はちかごろ職場でもよく話題になります。ただ學生がそこまで自覺してゐるかはわかりませんが。

わたしはシラバスの「授業の改善点・コメント」欄で
「わたしの授業は完璧であるから改善の余地はない」
と書いてます。で、現場では「だから、どんどん悪い授業をすることにしている」と云つて授業してをります。
「畏れ多くとも……」のコメントも皮肉がきいてゐる風でよろしいと思ひます。こんど使つてみませう。

惟光さん

 なるほど。ワードは作製した機械と読み出す機械とが違うとズレが生ずることがあるのでしたか。

 フォントに関しては、確かに先方のパソコンにそのフォントがインストールされていないと別の物で代用されてしまいますね。自作の外字はもうどうしようもありません。そんなわけで、私も外字を使っている場合はPDFでも送っています。

 諒軒さんがお示しくださった「畏れ多くも私ごときが……」という例は、たぶん過剰な謙遜なのでしょうけど、惟光さんが書くと皮肉のように取って貰えそうです。(^_^)

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