文章を書くのは難しい
学生の頃は、台風や大雪のニュースはあまり気になりませんでした。電車が止まれば家にいれば良い、ということで。お気楽なものでした。♪
でも、勤めるようになってからは、そういうわけにはゆきません。基本的には「行かねば」ということになります。
今回の台風も、特に進路や列車の運行状況が気になっています。
今日の13時18分付けのアサヒコムに「大雨のピーク早まる 東海は10日夜に最接近 台風8号」という見出しのあと、「台風8号は速度をあげ、東海地方に最接近する時間の見通しも、10日午後6時ごろから11日早朝の間に早まった。」という文から始まる記事が載っていました。
最初見たときに、「???」と思いました。東海地方に最接近する時間の見通しが、これまでは「10日午後6時ごろ」と予想されていたのが、「11日早朝」に「早まった」と理解したのです。
「え、それじゃぁ、早まったのではなくて、遅くなったのでは?」と思い、見出しとは整合しないし、理解しがたく思いました。
よく考えれば、これは、東海地方に最接近する時間の見通しに幅があって、それが「10日午後6時ごろから11日早朝の間」ということなのですね。よく読めば、「間」という語が明記されています。たった1文字ですが、この語を見落とさなければ、誤読の可能性はないということになりましょう。
私の潜在意識に、「早まった」というからには、今まではいつ頃と予想されていたものが、今はこう変更されている、という新旧のデータが併記されているはずという思いこみがあったように思います。ま、それも勝手な思いこみかもしれませんけど。
不注意な読み方をした私が全面的に悪いのだとは思いますが、読者の様々な思いこみを排除するような文章の書き方というのは至難のわざかもしれないなぁと、改めて思ったことでした。
さて、明日は前橋で仕事です。行けるのかなぁ? 台風情報のウォッチングを続けます。(^_^)
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