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2014年7月15日 (火)

日本古典対照分類語彙表

 その昔、『古典対照語い表』という本がありました。万葉集から徒然草に至るまでの14作品について、どの語がどの作品に何例出現しているかの一覧表です。

 私が大学に入学したときにはもう刊行されていました。しょっちゅう使う本という訳ではありませんが、折々、便利に使わせて貰っていました。この本は、やがてフロッピーディスク(もう死語の世界ですかね)にもなって、劇的に便利になりました。

 このフロッピーディスクのデータを、データベースソフトに流し込んで使っていました。万葉集と源氏物語の両方に用いられている単語とか、源氏物語には1例も用例がないのに、枕草子にはそこそこ使われている単語とか、さまざまな角度から古典語や古典文学作品を考察するのに役立ちました。

 この本が進化して『日本古典対照分類語彙表』となって刊行されました。前の本はハンディサイズでしたが、今度のは百科事典くらいの大きさがあります。去年か、ひょっとしたら一昨年くらいから、出る出ると言われていたのに、なかなか実現せず、先月末にやっと出ました。
Kotentaisho01
 そして、全データをエクセルファイルとして収めたCDが付録として付いてきています。このCDがあれば本は要らないようなものですが。(^_^;
Kotentaisho02
 CDがコピーされてしまうと本は売れなくなってしまうでしょうに、この版元は勇気ある決断をしたものです。

 さて、恥ずかしながら、エクセル、うまく使えないんですよね。(^_^; 最初に買った表計算ソフトは、ロータス1-2-3でした。その後、アシストカルクというのを暫く使い、やがて、ジャストシステムから三四郎というソフトが発売されると、一太郎派の私は早速飛びつき、今に至っています。とってもマイナー。(^_^;

 ジャストシステム自身が、今や三四郎からジャストカルクという別のソフトに移行してしまったというのに。(^_^;

 もう歳なので、新しくソフトの使い方を憶えるのは億劫です。(^_^;

 あ、それから、以前は、データベースソフトというのが結構販売されていました。今はあまり売っていませんね。表計算ソフトで代用できるからなのでしょうけど、データベースとしての利用をするのであれば、データベースソフトの方が使い勝手はよいと思います。

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コメント

ついに出たんですね!
M先生が、ご退職後、わざわざ立川に引越しをなさって、毎日、名誉所員室にお通いになって、お作りになったと伺いました。
何年か前の学会の大会で、この作業のお話をなさった時も、CDーROMを付けたいので出版社と交渉中だとおっしゃっていました。
分類語彙表の作業は自動化出来ないので、大変でいらしたと思います。
その大会でのお話でも、古典ではありませんがわかりやすい例として、「語彙調査の頻度表には様々なものが含まれている。例えば『ゴジラ』は意味分類番号のどこに入れるのか、生物に含めるのか、新しい番号を立項するか、とても悩む」とおっしゃっていました。

冊子だけだと、今ならコピーだけでなく確実にスキャンされてしまいそうですが、CDーROMが付いていると、買い逃した時に入手しにくいので、意外と一定部数出るかもしれません。
…ということで、絶版にならないうちに買います! 情報ありがとうございます。

源さんの後輩さん

 本当に「ついに」という感じですね。

 5月の全国大学国語国文学会でしたか、6月の古事記学会でしたか、どちらかの大会に店を出していた笠間書院のブースに、このチラシがありましたので、「今度こそ出ますか?」と失礼なことを聞いたら、「今度こそ出ます!」と、朗らかな声で返事が返ってきました。(^_^)

 笠間も、刊行を待ちわびていた方々からいろいろと責められていたのかもしれませんね。(^_^;

 語の分類作業で手間取っていたのかもしれませんね。多義語の扱いなんて、さぞ厄介なことと、察するに余りあります。

 ありがたい本が出ました。

 と言いつつ、無事に入手できたことに安心して、まだファイルを開いていないんですけどね。(^_^;

この手の書籍は電子データがあるとないとでは、その活用のしやすさがだいぶ変わってきますよね。
それにしても・・・「ロータス」なんて言葉、聞いたのは・・・何年前かなあ?

 コメントをありがとうございます。

 本当にそうですね。

 私は、「本は紙」派で、タブレット等で読もうという気は起こらないのですが、こういうものは全く別ですね。電子データがあるのとないのとでは、使い方に格段の差が出ますよね。

 データは是非とも電子媒体で欲しいです。

 「ロータス」も死語の世界に行ってしまいましたかね。私も、別に使いこなしていたわけではなく、合計と平均と並べ替えくらいしか使っていなかったんですけどね。ま、それは今の三四郎もほぼ同じです。(^_^;

 ところで、コメントをくださったのは三友亭主人さんとお見受けしましたが……。

 違っていたら済みません。

まちがいなく私です。
どうもすみませんでした。

三友亭主人さん

これは、わざわざのコメント、恐縮です。

正解でほっとしました。(^_^)

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