若草山に登る
今日は、宿を出るときは晴でした。快晴というわけではなく、雲は結構多く、一応晴れているという感じでした。
「さて、どこへ?」と考え、天気も良いので、まずは三友亭主人さんお薦めの奈良県庁の展望台に行くことにしました。昨日、イトーヨーカドーの6階に行った影響もありそうです。(^_^)
日曜日なので開いているだろうか? HPを見ると、屋上広場は土日は開放していない日もあることが分かりました。6月は1日、7日、8日がお休みでした。今日は8日。ダメのようです。(^_^; でも、屋上広場と、屋上展望台と、同じなのか違うのかよく分かりませんので、一応行ってみました。
お休みでした。(^_^; 残念。
さて、ではどこへ? ということになりました。今回の旅のお目当ては、まずは鹿の赤ちゃんとムラサキでした。でも、昨日はあいにくの天気で、撮った写真がどうもぱっとしません。またリベンジしようかと、春日大社の方に向かいました。
そうしたら、目の前に若草山が。(^_^)
高いところに上りたくなって奈良県庁の展望台を思い付いた気持ちがよみがえってきました。「そうだ、若草山に登ろう。」
若草山には以前一度だけ登ったことがあります。その時は南ルートでした。じゃぁ、今回は北ルートでと思い、東大寺に向かいました。南大門をくぐり、しばらく行くと、東大寺ミュージアムが見えました。ここにはまだ行ったことがありません。行ってきました。相変わらず、行き当たりばったりです。(^_^)
入口には原寸大の大仏様の右手がありました。
見学を終えて、外に出て、大仏殿の手前で右に折れ、手向山八幡のところでまた右に折れました。
北ルートは山道ですね。一重目の山頂に着くまで、眺望はほとんどききませんでした。昨日、少し疲れたので、今日は楽をするつもりだったのに、なんで山登りなんでしょう。(^_^;
一重目の山頂から望む飛鳥方面。中央の円錐形の山が三輪山かと思ったのですが、それにしては孤立していますね。耳成山?
同じく東大寺。
同じく興福寺。
同じく平城宮大極殿。なお、これらの写真は、ズームの倍率も同じではなく、トリミングの範囲もバラバラですので、実際の見え方は異なります。同じ倍率にすれば、飛鳥の写真や大極殿の写真はもっとずっと小さくなります。
そこにあった茶店。
ここのご主人と少し話をしました。このお店、明治20年創業で、今のご主人は4代目なのだそうです。昭和11年のお生まれだそうです。自分の代で終わりだと言っていました。
下からここまで物資を運ぶのに人力で運ぶしかないそうです。電気も来ていないので、飲み物を冷やすための氷も運ばなくてはならないのだそうです。今は氷そのものではなく、保冷剤のようなものを運んで、それで水を冷やすのだそうですけど、水道も来ていないでしょうから、その水も下から運び上げるのでしょうね。どれだけの体力、労力を要するのか、想像するに余りあります。
若草山にケーブカーだかロープウェイだかを設置する計画があり、賛否両論あるようですね。景観を損なうことは間違いありませんが、老若男女誰でも登れるようにというのも尤もな気もします。
あれこれといろいろなお話をしました。
帰りは南ルートで降りました。麓のお土産屋さんに鹿が2頭訪ねてきていました。このお店の人とまた少し話しました。
手前のメスの鹿は「さくらちゃん」という名で、常連さんだそうです。時には店の中に入って休んで行くのだとか。もう1頭オスの常連さんがいて、それはここに写っているオス鹿とは別の鹿だそうです。
私はあまり社交的ではないと思うのですが、今日は茶店のおじさん、お土産屋のおばさんと親しく語ってしまいました。奈良の魅力、鹿の魅力が仲介してくれたようなものかと思います。茶店ではわらび餅を買いましたが、この土産物屋では何も買わなかったのが心残りです。(^_^;
また鹿苑で鹿を見て、そのあと、春日大社の荷(にない)茶屋で、遅いお昼を食べました。月替わりの万葉粥。6月は赤米・小豆です。おいしゅうございました。♪
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盛りだくさんの楽しいご旅行だったご様子ですね。
若草山は、大昔に登ったような記憶がありますが……。
鹿の常連客、楽しいですね。
日焼けは大丈夫でしたでしょうか。
投稿: 朝倉山のオニ | 2014年6月 9日 (月) 00時20分
朝倉山のオニさん
コメントをありがとうございます。
誠に行き当たりばったりで、しかも徒歩による限られた範囲の移動でしたが、それにも関わらず、なかなか良い旅でした。(^_^)
鹿の常連客がいたら楽しいでしょうね。羨ましかったです。
今は、ネコを外に出さずに飼うことが多いと思いますが、昔は放し飼いが多かったですよね。ネコの方も、飼い猫なのに、よその決まったお宅にちょくちょく顔を出したりして。それの鹿版という気がしました。(^_^)
日焼けは、土曜日ははじめ雨で、あとは曇でしたが、意外と焼けたのにびっくりしました。今頃は紫外線が強いのでしょうかね。日曜日もそこそこ焼けました。でも、数日で薄くなりそうな感じです。
投稿: 玉村の源さん | 2014年6月 9日 (月) 00時55分
若草山ですか・・・
私は大学を出てすぐのころに昇ったきりで・・・もう30年になりましょうか・・・
その時は柳生街道を途中でそれて奥山ドライブウエイを歩くと言ったコースでした。
このコースだといったん若草山の裏側に回ってから頂上を目指す・・・と言う形になりますので、頂上にたどり着いて奈良盆地への視界が開けた時の感動はなかなかのものです。
>中央の円錐形
これは耳成山ですね。奥に畝傍山が見えてもよさそうなのに、見えないのが不思議なのですが・・・三輪山は多分若草山からは見えないと思います(確認済みではありませんからあくまで「多分」ですが)。
手前に見える横に延びる二つの丘陵は和邇のあたりで、このあいだの万葉学会の一日旅行は昼からこの辺りをうろついておりました。
投稿: 三友亭主人 | 2014年6月 9日 (月) 06時44分
突然思い立たれたのですね。
驚きました。
でも、それくらい行きたいところということでしょうか。
源さんの心のふるさとですね。
投稿: 晴南 | 2014年6月 9日 (月) 09時21分
三友亭主人さん
コメントをありがとうございます。
裏側からの登攀は結構きつかったことでしょうね。頂上に着いたときの感動は想像できます。(^_^)
私は今回登ったのは(前回も)一重の頂上まででした。体力がなかったのと、それ以上登っても、東大寺やら興福寺やらがより小さくなってしまうだけと思いましたので。(^_^;
中央の円錐形の山は耳成山でしたか。ありがとうございます。畝傍は霞んでしまっているのかもしれませんね。時期を選べばもう少しくっきりと見えるかもしれませんね。
三輪山が見えないというのは角度の加減でしょうかね。それは残念です。
和邇のご教示もありがとうございます。万葉旅行のお話し、楽しく拝見しています。和邇下神社に行きたくなりました。
投稿: 玉村の源さん | 2014年6月 9日 (月) 09時34分
晴南さん
コメントをありがとうございます。
突然という訳ではなく、4月半ばくらいには行くつもりになっていたのですが、日々のことに取り紛れて、鹿の赤ちゃん以上の計画がないまま奈良に着いてしまいました。
それで行き当たりばったりの旅行になってしまったという次第です。(^_^; お恥ずかしや。
でも、おっしゃるように、本当に心のふるさとという気がしていますので、特にどこへというのがなくても、飛鳥や奈良に行くだけで満足です。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2014年6月 9日 (月) 09時37分
それは、私が富士山に行くことと同じような気持ちかもしれませんね。
「山が呼んでる~!」
という気持ちになります。
投稿: 晴南 | 2014年6月 9日 (月) 21時24分
晴南さん
いえいえ、晴南さんのような高尚な思いではありません。(^_^;
でも、若草山登山はともかく、奈良に行こうという気になる要素には、「鹿が呼んでる~!」というのはあるかもしれません。(^_^)
投稿: 玉村の源さん | 2014年6月10日 (火) 00時12分