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2014年5月21日 (水)

鳥目と肝油

 またまた例の料理本ネタです。今回も付録の「家庭重宝」から。
Torime
 ここに並んでいる民間療法の中には「ほんとかな?」と思えるものも混じっていますが、鳥目の治療法は適切なのではないでしょうか。

 鳥目の原因の中にはビタミンAの欠乏によるものが多いのですよね。その治療法として肝油というのは理にかなっていそうです。

 私が小学生の頃、給食に肝油ドロップが付いてきました。オレンジ色で、グミのような食感で、表面に砂糖が付いていました。おいしかったです。

 病気で学校を休むと、休んだ日の分も貰えました。それを一度に全部食べていました。(^_^; こういうサプリのようなものも摂り過ぎたらまずいんですよね。小学生の頃は、そんなこと何も考えていなかったように思います。(^_^;

 この料理本の肝油はドロップではなくて、液体のようですね。お茶の上に浮かべて一気に飲み干すというのは、そのままでは飲みにくいからなのでしょうかね。

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コメント

>給食に肝油ドロップが・・・

私達も食べてましたね(但し給食はありませんでしたが・・・)。
おそらくは戦後の食糧不足だったころの名残なんでしょうが、それでもあの甘さがやはり魅力でした。
あんまり甘いものを食べるってことはなかったですからね。

三友亭主人さん

 あ、三友亭主人さんも食べていらっしゃいましたか。お仲間です。(^_^)

 そうですね。栄養不足を補うためだったのでしょうね。

 元祖サプリといったところでしょうかね。

 あの料理本の頃もサプリに近い存在だったのか、あるいは治療薬に近かったのか、ちょっとそのあたりははっきりしませんね。

またまた面白い資料をありがとうございます。

残念ながら?肝油(ドロップ)は食べたことがありません。甘いんですね。

「ひえちゃ」は初めてみました。日本国語大辞典にもないようです。「れいちゃ」も1904年が初出のようで、お茶を冷やす(実際は冷ます?)のは珍しいことだったのかもしれないと思いました。対義語で「あつちゃ(熱茶)」なんてあるのかな?と思いましたら、何と18世紀の例がありました。

追伸 早稲田の学会のお写真もありがとうございました。

源さんの後輩さん

 肝油ドロップを召し上がったことはありませんでしたか。世代差でしょうかね。(^_^)

 「ひえちゃ」は見過ごしていました。日国に用例がないというのは貴重ですね。鍵盤を「かぎ」というのも載っていませんでしたし。貴重な本かもしれません。(^_^)

 「あつちゃ(熱茶)」は湯桶読みですが、といって、音で揃えた「ねつちゃ」では意味が分かりにくそうですね。「あついおちゃ」から来た読みなのでしょうね。漢字熟語の読み方という観点から興味深いです。

 早稲田の学会、大盛況でしたね。内容もとても興味深かったです。

Google Booksで”冷え茶”(送りがな付き)を検索してみました。Google Booksは著作権の切れていないものもスキャンして持っているようで時々OCRの誤認識もあるのですが、ページ数が出ますので、必要な時はそれを手がかりに図書館に実物を見に行きます。本の中身を全部検索してくれるので、とにかく用例を探したい時に便利です。

検索したら、獅子文六全集第2巻、ホトトギス第10巻(1907)、子規全集第15巻などが出てきました。不確かですが大正時代ごろからの言い方かもしれません。

源さんの後輩さん

 興味深い例をありがとうございます。

 「冷え○○」「冷やし○○」「冷や○○」はどう違うのだろうと、興味を持ちました。そこで、日国からこれらの見出し語を拾ってみました。

 「冷え○○」は、「ひえ‐あたり【冷中】」(冷えたため病気になること)、「ひえ‐いた【冷板】」(つめたい板敷)、「ひえ‐ごたつ【冷炬燵】」(火の気がなくなってつめたくなったこたつ)、「ひえ‐しょう【冷症・冷性】」(からだの一部、特に腰、下肢などが他の体部に比して異常につめたく感じる症状)、「ひえ‐び【冷日】」(寒気のはげしい日)など、飲食物以外に用いることが多いです。飲食物の例としては、「ひえ‐みず【冷水】」「ひえ‐めし【冷飯】」がありました。人が積極的に冷したのではなく、勝手に冷えてしまった(それは迷惑なことが多い)という感じでしょうか。

 「冷やし○○」は、「ひやし‐うり【冷瓜】」「ひやし‐ざけ【冷酒】」「ひやし‐じる【冷汁】」「ひやし‐そうめん」のように江戸期の例があるものもありますが、その一方で、「ひやし‐あめ【冷飴】」「ひやし‐こうちゃ【冷紅茶】」「ひやし‐コーヒー【冷珈琲】」「ひやし‐じるこ【冷汁粉】」「ひやし‐ちゅうか【冷中華】」など、近代以降に出現した例も目立ちます。また、「ひやし‐いけん【冷意見】」(冷静にさせ、気持を落ち着かせるような説教、意見)、「ひやし‐うし【冷牛】}(耕牛の疲れをとるために、牛を川に入れて足を冷やしてやること。また、そうされている牛)など、飲食物以外にも用います。積極的に冷すという意味合いが認められるように思います。

 「冷や○○」は、「ひや‐ざけ【冷酒】」「ひや‐じる【冷汁】」「ひや‐そうめん【冷索麺・冷素麺】」「ひや‐どうふ【冷豆腐】」「ひや‐みず【冷水】」「ひや‐むぎ【冷麦】」「ひや‐めし【冷飯】」「ひや‐やっこ【冷奴】」など、飲食物に用いる例が多く、これらは、いずれも江戸期までさかのぼります(それ以上さかのぼるものもある)。飲食物以外は「ひや‐あせ【冷汗】」くらいです。

 「冷やし○○」が積極的に冷したものであるのに対し、「冷や○○」は「温めていない」または、精々水で冷やすという程度でしょうか。例えば、「冷や酒」は燗をしていない酒、「冷やし酒」は冷やした酒という相違もみえます。

 江戸時代ではそうむやみに冷すことは出来なかったでしょうが、近代になると氷などを使って積極的に冷すことも可能になったので、「冷やし○○」の例が増えてきたように思います。

 肝油を浮かべる「冷え茶」は、冷したお茶ではなくて、冷めたお茶なのでしょうね。

> 「冷え○○」「冷やし○○」「冷や○○」はどう違うのだろうと、興味を持ちました。そこで、日国からこれらの見出し語を拾ってみました。

はい、私もさきほど全く同じことをいたしました(笑)。

> 「冷やし○○」が積極的に冷したものであるのに対し、「冷や○○」は「温めていない」または、精々水で冷やすという程度でしょうか。例えば、「冷や酒」は燗をしていない酒、「冷やし酒」は冷やした酒という相違もみえます。

これは気づきませんでした。「冷や」と「冷やし」の両方が付くものの違いはよくわからなくて止まってしまいました。「ひえ‐めし【冷飯】」「ひや‐めし【冷飯】」の違いも今一つ、わかりません。(つまり調べてはみたものの、結局3つの違いはわからず、それでコメントにできませんでした。笑)

「冷える」(冷ゆ)「冷やす」の「ゆ」「す」は自発由来、使役由来(という曖昧な用語でいいのか?)でしょうから、「勝手に」「積極的に」の意味は残っているのだろうと思いました。そうなると「ひや‐めし【冷飯】」でいいのでしょうか? (いいのか?と言っても使っていた人がいるので、仕方のない問いですが) 「冷え茶」が違和感があるのは「飲食物以外に用いることが多いです。」ということによるのかもしれません。

「冷え」「冷やし」はそれぞれ五段・下二段の連用形かと思いますが、「冷や」は「冷やし」の短縮形でしょうか? 「冷や」の方が「冷やし」より少し古くさかのぼれるように思えましたので、不思議に思いました。

「~やす」の動詞、たとえば「燃やす」(←→燃える・燃ゆ)「絶やす」「生やす」は「燃や」「絶や」「生や」とは言わないですよね(曖昧)。「お冷や」「ひやひやする」という語があるところから見て「冷や」は単に「冷やし」の短縮ではなくて、一度、単独で使われるようになったのかもしれないと思いました。

源さんの後輩さん

 あ、同じことをなさったのですね。(^_^)

 根っこは自発か使役かという文法的な差なのでしょうね。自動詞・他動詞と言っても良いのかもしれません。

 「冷やし○○」は、おいしく食べるために積極的に冷やす、ということで良いと思いますが、「冷え○○」と「冷や○○」の違いが難しいですね。「冷え○○」は飲食物以外に使うことが多い、「冷や○○」は飲食物に使うことが多い、というあたりがヒントになりましょうか。

 「冷え○○」は、気温の低下によって(他の原因もあるかもしれませんが)、体が冷えたり、板敷が冷えたり、こたつが冷えたり、ということでしょう。それは困ったこと、望まないことというニュアンスがあります。

 「冷や○○」は、通常は温かいものなのに、それに対してあえて冷たくして食べる、というものが多いように思います。「ひやめし」は敢えて冷たくした訳ではありませんが、炊きあがったときはホカホカだったのが冷えたものですね。「冷や酒」は「燗酒」に対応した語でしょう。

 「冷や」と「冷え」とが母音交替の関係にある例もありましょうか。

 さらに考えてみますね。

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